日本スチレン工業会(水谷茂会長)が20日発表した2008年の汎用樹脂ポリスチレンの国内出荷は
前年比11%減の76万8000トンだった。1987年以降で最も低い水準で、各メーカーの稼働率も低迷しており、
需要低迷が長引けば設備廃棄などに発展する可能性もある。
ポリスチレンは家電や食品包装、建材など幅広い分野で使う汎用樹脂。このうち電機・工業用は
前年比13%減の17万6000トン。液晶パネル部材などになるデジタル家電向けは08年7月以降に出荷が
急減し、10―12月期は7割減だった。建材などに使う発泡用も住宅着工数の減少により14%減った。
輸出と合わせた出荷合計は11%減の80万5000トン。生産量は8%減の81万6000トン。国内4社の
生産能力は101万トンで稼働率は約80%だった。
08年12月の国内出荷は前年同月比30%減の4万8600トンで10月から3カ月連続で過去最低を下回った。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/01/20 21:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090120AT1D2004920012009.html