井筒屋は14日、昨年12月から役員報酬の削減を始めたことを明らかにした。削減幅は2―3割。2009年2月まで
実施する。世界的な景気後退で消費不況の長期化が避けられず、販売回復の兆しが見えないため。社内外に
固定費削減の姿勢を打ち出し、難局を乗り切る考えだ。
対象となるのは執行役員以上の全役員。正確な削減幅は明らかにしていないが、中村真人会長と江本幸二社長
が最も大きく3割程度、残りの役員は2割程度の削減になると見られる。部長職などの幹部社員についても昨年冬
の賞与の一部をカットした。
井筒屋は最終赤字に転落した01年2月期にも、社長以下の役員報酬を1―2割程度カットした。役員報酬の削減は
それ以来という。同社の09年2月期の連結業績予想は最終損益がトントン。年明け以降も主力の衣料品の販売
不振は続いており、固定費削減の努力が欠かせないと判断した。今のところ一般社員の人員削減や賃金カット
は予定していない。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090114c6c1402314.html 依頼649