米百貨店チェーン大手のメーシーズ(NYSE:M)は、百貨店10店舗を閉鎖する計画を8日にも
発表する予定だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。
メーシーズは2008年2-10月の9カ月(3四半期)で、売り上げが前年同期比4.3%減少し、
3000万ドルの赤字となった。同社はメーシーズ820店とブルーミングデールズ40店の
計860店を運営している。
消費支出の深刻な減少により、08年の年末商戦は過去約20年間で最も暗い結果となった。
比較的小規模な競合チェーンの中にはすでに経営破たんに追い込まれたところもある。
メーシーズ広報担当者のジム・スルゼウスキー氏は「われわれは引き続き必要に応じて店舗を
閉鎖すると、以前から言っている」とコメント。これ以上の詳しい説明は避けた。
メーシーズは、全国的な広告キャンペーンのほか、「トミー・ヒルフィガー」、
「マーサ・スチュワート」、「ドナルド・トランプ」といったブランドと独占的に
取引するなど、影響力を活かすことに成功してきた。またFAOシュワルツなどの
小売業者に販売スペースを提供して玩具などの新しい商品カテゴリーを加えてきた。
しかし、市場関係者の中には、メーシーズ(旧フェデレーテッド・デパートメント・ストアーズ)が
2005年に行った115億ドル規模のメイ・デパートメント・ストアーズ買収が多くの業績不振店を
生み出す原因になったのではないかと疑問を投げかける向きもある。メーシーズは06年、
400店以上のメイの元店舗をメーシーズに転換。いくつかの都市では、市内にメーシーズが
2店舗以上存在する結果となった。地域によっては同じショッピングモール内でもこのような
ケースが生じた。
同社は昨年12月初め、11-1月期(2009年1月期の第4四半期) の既存店売上高が
前年同期比1-6%減少するとの従来予想をあらためて示していた。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCOR9813.html 依頼を受けてたてました。