いすゞエンジン製造北海道(苫小牧)の今村雅博社長は五日、工場内にエンジン部品の加工ラインを
新設することを明らかにした。いすゞ自動車の道外工場から既存ラインを移転するもので、
世界的な自動車需要の落ち込みによる業務量の減少を補う。
いすゞ北海道は昨年末までに約二百人の派遣従業員の契約を解除したが、ライン新設により
約三百人いる正社員の雇用を維持する。
新設するのは大型トラック向けエンジンのアルミ部品を加工するライン。栃木工場からラインごと
移設、二月にも稼働する。さらに、今夏をめどに大型のアルミ鋳造設備を約十億円を投じて新設し、
神奈川県の藤沢工場で行っている大型鋳造部品の生産業務を移転する方向で調整している。
いすゞ北海道はいずれも生産量などを明らかにしていないが、稼働率の落ちている既存ラインを
縮小するなどでライン新設に向けた準備を進めている。
世界的な自動車販売不振の直撃で同社は、二〇〇八年度のエンジン部品、半完成品の生産計画を
当初の九十万台から四十万台に下方修正。約二百億円を見込んでいた〇九年三月期の売上高も
六割程度に落ち込む見通し。
今村社長は「生産を支えてくれた派遣従業員の契約解除は非常に残念。ライン新設で売り上げを
一、二割回復させたい。正社員削減は現時点では考えていない」と語った。
ソースは
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/138922.html 依頼を受けてたてました。