ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル):米ゼネラル・エレクトリック(NYSE:GE)傘下の
ユニバーサル・ピクチャーズは、低予算の映画制作・配給会社ローグ・ピクチャーズを、
リラティビティ・メディアに売却した。これはハリウッドの大手映画スタジオが引き続き、個性的な
映画制作事業から距離を置くようになっていることを示している。
ユニバーサルおよびソニー(NYSE:SNE)の多くの映画に資金を提供しているメディア・娯楽会社、
リラティビティ・メディアは4日、ローグ買収を完了したと発表した。買収金額は明らかにしていないが、
事情に詳しい関係筋は約1億5000万ドルと推定している。この取引には、ローグが保有する全映画
ライブラリのほか、制作契約や現在撮影中の30超のプロジェクトも含まれる。間もなくリリースされる
最初の作品は、9日公開予定のホラー映画「アンボーン」。
リラティビティのライアン・カバノー最高経営責任者(CEO)は特に、ホラー映画でのローグの成功に
引かれた。同CEOは声明で、「ローグは世界的に名の知られた映画会社であり、特にわれわれに
とって拡大の余地があるホラーの分野で、成功を収めてきた」としている。ローグが直近でヒットさせた
ホラー映画は、低予算で制作され昨夏公開された「ストレンジャーズ」。国内興行収入は5300万ドル
近くに達した。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/01/05 15:12)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCON2265.html