昨年7月に経営破たんした米住宅金融大手インディマック・バンコープ(カリフォルニア州
パサデナ)の残りの資産について、米政府の要求は低すぎるのだろうか。
米連邦預金保険公社(FDIC)は2日、インディマックの銀行部門を投資ファンドのグループに
売却すると発表した。このグループには、米住宅市場の下落に賭けて巨額の利益を上げた
ジョン・ポールソン氏などの著名投資家らが運営するファンドが名を連ねる。
この取引を前向きに解釈すれば、市場に精通した投資家が、住宅ローン市場は底固めの局面に
あるとみている、ということになる。あまりの条件のよさに買い手が抗うことができなかった、
という、より懐疑的な見方もある。
米政府は、管理下に置いた銀行資産を早急に民間の手に戻した点では称賛に値するが、資産の
安売りで物議を醸さないようにする必要がある。
この取引はどのような水準なのだろうか。投資ファンドのコンソーシアムは、インディマックの
資産と負債を引き継ぐ新銀行に13億ドルをつぎ込む予定。FDICは、この取引の価値を新銀行の
資産額――139億ドル――と見積もっている。
だが、FDICの条件規定書によれば、FDICはローン債権160億ドルと有価証券69億ドルに加え、
他の資産も新銀行に移す予定。139億ドルをはるかに上回る額だ。新銀行の資産額を取引時に
139億ドルに圧縮するため大量の評価損が計上されることを意味する。
こうした評価の切り下げは買い手を助ける。事実上、資産が買い手にものになる前に相当の損失が
負担されることになるからだ。
この取引にはほかにも見栄えのいい面がある。FDICとの損失分担の取り決めは、買い手が
引き継いだ資産から被る見込みの損失を限定する。FDICは資産への担保付き融資の提供も続ける。
一方、インディマックの差し押さえ防止の取り組みの要としてFDICが立ち上げたローン変更制度の
維持がこの損失分担契約の前提になっている点が、買い手の頭痛の種になる可能性もある。
同制度は運営に費用がかかる割に、ローン返済額の削減に焦点を当てていないため差し押さえの
大幅減にはつながらないとみられる。
それでも、この取引は買い手にとってうまみがあるように思われる。それも、過大なうまみが。
(1月5日付のHeard On The Streetより)
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000019-dwj-biz >>2 政府が再建のために売り飛ばす時は1ドルでも良いんだよ。
売らないよりは、ずっとまし。
イギリスのノーザンロックも1ポンドでバージンに売らなかったばかりに、英政府は12兆円も吹っ飛ばすハメになった。
売ると、必ず、安すぎだと言われるが、言ってる方が頓珍漢なだけw