【不動産】仏スキーリゾート地の不動産価格が下落　信用収縮とポンド安が響く ［08/12/26］

フランスのアルプス地方、シャモニー近郊 のスキーリゾート地に別荘を保有するシェフ、ダン・
モルガンさん（35）は、 この別荘の売り値を引き下げた。信用収縮とポンド安により、英国人が
けん引 してきた不動産ブームが終わったためだ。

モルガンさんは、アルプス最高峰のモンブランを望む屋外ジャグジー付き のこの物件を150万
ユーロ（約１億9000万円）に13％値下げした。2001年当 時の購入価格は75万ユーロだった。

少なくともここ６年間にわたり、英国人によるスキーリゾート物件の需要 がアルプス地方の
不動産価格を押し上げてきた。しかし今では、1930年代以降 で最悪となった金融危機に加え、
英ポンドが今年、ユーロに対し22％下落した ことから買い控えが広がり、価格が落ち込んでいる。
同地方で住宅を販売する クレイグ・ウィディコム氏によれば、英国からシャモニーを訪れる観光客は
半 分に減り、不動産価格は最大20％下落した。

同地方の不動産大手、ＭＧＭイモビリエの販売担当ディレクター、ガブリ エル・ミニョン氏は「アルプス地方全体が不況にあえいでいる」と述べ、「最大 の消費者は英国人だからだ」と説明した。

ＭＧＭが今年販売した360件のうち、約20％を英国人の顧客が占めた。2007 年は420件中18％
だった。同氏は「英国人は市場のけん引役だ。英国人が買う と、フランス人がそれを見て興味を
持ち始める」と指摘。「英国人は地域経済に 活力を与えていた」と述べた。

■マイナス成長
今年７−９月（第３四半期）の英国内総生産（ＧＤＰ）は前期比0.6％減 と、1990年以降で最悪の
マイナス成長となった。一方、欧州中央銀行（ＥＣＢ） は来年のユーロ圏成長率をマイナス0.5％と
予想している。

地元の不動産業者、シモン・ウォーレン氏は、ポンドの大幅な下落により、 英国人をシャモニーに
引き寄せることが困難になったと話す。24日のロンドン 市場で、ポンドはユーロに対し、
１ユーロ＝95ペンスと、先週末の93ペンス から下落した。

ウィディコム氏は、以前は２カ月以内に売れていた物件が今では半年経っ ても依然売れ残っている
と語った。同氏によれば、買い手の予算は平均で約50 万ユーロと、１年前の70万ユーロから
減少した。同氏は、不動産市況はさらに 悪化する可能性があるとみている。

ウィディコム氏は「不動産資産の清算に追い込まれる英国人もいるかもし れない」と指摘。
それにより他の売り手も値下げを余儀なくされる恐れがある と述べた。

ソースは
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=ayxTvKU2p9yE&refer=commentary
依頼を受けてたてました。

> 150万ユーロ（約１億9000万円）に13％値下げした。2001年当時の購入価格は
> 75万ユーロだった。

まだ、買い値の倍の値段をつけてるんだなw

なんだイギリス人もスキーやるんだ。
その割にはオリンピックで存在感ないな。

イギリス人をはじめとしたアルプスから離れた地域の住人にとってはスキーは金持ちの娯楽で庶民には縁のないもの。

オリンピックやワールドカップに出るような選手は物心ついたころからスキー漬けになる環境がないと無理。
地元出身以外ありえない。