【雇用/愛知】炊き出しの列 失職の若者 --きしむ暮らしNPO「ギリギリ」 一時宿泊所も定員寸前 名古屋[08/12/24]

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1やるっきゃ騎士φ ★
名古屋市でホームレスを対象にした炊き出しに並ぶ人が、急増している。不況で職を失った
派遣・期間従業員の若者が古参のホームレスに交じって並ぶ姿が目立っており、炊き出しを
行っているNPO法人では「例年より食事の量が増え、費用はギリギリの状態」と悲鳴を
上げている。同市が運営するホームレスの一時宿泊施設「名城公園宿泊所」も3か月前の
3倍近い入所者があり、定員の200人まで空きはあとわずか。年末、新たな入所者を
受け入れられなくなる恐れが出てきた。

今月18日午後8時過ぎ、同市・栄の名古屋高速高架下にあるゲートボール場で、
NPO法人「ささしま共生会」によるボランティアの炊き出しが始まった。

この日のメニューはハヤシライス。温かな湯気が立ち上り、配膳前には、すでに長い行列が
できた。8年前からホームレスをしている男性(59)は「今まで見なかった顔も、
ここ数か月でずいぶん増えた。不景気の影響なんだろうねえ」としみじみ。付け合わせの
マッシュポテトと漬物も、きれいに平らげた。約400人分のハヤシライスは、1時間ほどで
なくなった。

同会では、傘下の6団体が週2回、交代で炊き出しを行っている。
同会理事長の竹谷基さん(54)は「9月までは1日平均250人だった。増加は明らかに
不況の影響」と分析する。

竹谷さんによると、ここ3か月で増えたのは身なりのきれいな「新参の若者」だ。先月から
野宿を始めたと話す25歳の元派遣社員もいた。竹谷さんは「彼は『次の仕事が見つからない』
『このまま落ちていくかと思うと怖い』と話していた。野宿を始めると、立ち上がるのが
難しくなる。それが心配」と気遣っていた。

一方、名古屋市中区にあるホームレスの一時宿泊施設・名城公園宿泊所への入所者は秋以降、
急増している。

「ここ2週間、水しか口にしていない。このままでは正月を迎えることもできない」。
今月18日、入所相談に訪れた男性(35)は苦しげに話し始めた。

男性は同市内の派遣会社に登録し、今年10月から愛知県田原市のトヨタ自動車田原工場に
勤務していた。契約期間は2010年9月までだったが、勤め始めて2か月後の先月下旬、
約50人の同僚とともに解雇された。貯金の6万円はすぐになくなり、公園で野宿を始めた。
「寝袋に入っているが、冬の夜の寒さは身にしみる。このまま、苦しまずに凍死すれば
いいのにと思う時もあった」と声を震わせた。

名古屋市によると、8月末に59人だった入所者が、11月末に135人、今月中旬には
165人に増えた。50歳代以上の中高年が中心だが、最近は男性と同様、仕事と住居を
失った20、30歳代の派遣・期間従業員が目立つといい、このペースでは年末に施設の定員
200人を超える可能性が出てきた。

同市健康福祉局の大森益男主幹は「予想外の事態。定員を超えるようなことがあれば、
市の別の更生施設を紹介するなど、対策を考えたい」と危機感を強めている。


後半数行略。ソースは
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/081223_1.htm
厳しい寒さの中、暖かな炊き出しを受け取る人たち
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/img/news081223_0.jpg
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