女性下着販売、シャルレ(神戸市)は17日、林勝哉前社長(現取締役)ら創業家が進めていた
MBO(経営陣による自社買収)が不成立に終わったと発表した。シャルレが「TOB
(株式公開買い付け)に賛同できない」とする意見を表明し、同社株式の約28%を保有する
創業家が応募できなくなり、応募数が設定された買い付け予定の下限に満たなかったため。
林前社長は9月、「経営改革のリスクが投資家に及ぶことを回避するため」として、MBOを
実行。しかし、株価決定への創業家の不適切な関与が内部通報や第三者委員会の調査で指摘され、
銀行の融資も取りやめになった。同社は今月2日、林前社長を解任、TOBに「賛同できない」
とする意見を表明していた。
同社は主力の訪問販売の売り上げが減少しているが、林前社長が進めた通販など新しい
販売方法への転換もめどが立っていない。後任の岡本雅文社長は今後、MBOをしないままで、
経営再建を迫られることになる。
M&A(企業の合併・買収)に詳しい永沢徹弁護士は「経営陣と一般株主がもつ情報の非対称性というMBOの問題点と、株価算定を第三者機関が監視することの重要性が浮き彫りになった」などと話している。
ソースは
http://www.sankei-kansai.com/2008/12/17/20081217-004558.html 依頼を受けてたてました。