ソースは
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081216/biz0812162155021-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081216/biz0812162155021-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081216/biz0812162155021-n3.htm [1/2]
国内景気が急速に悪化する“厳冬下”の年末商戦が本格化している。賃金や雇用悪化への先行き
不安から消費者の財布のひもは固い。高級ブランドなどの高額消費は凍りつき、年末年始の
海外旅行の予約も低調だ。一方で、節約志向から外出を控え、自宅で過ごす人が増え、最新の
ブルーレイレコーダーのほか、デパ地下の食品は好調。“巣ごもり消費”の傾向が鮮明に
なっている。
■百貨店
「10万円以上のブランド品などはほとんど動かない」(西武百貨店)
「来客は増えたが、衣料品や雑貨などが売れているという感じはない」(三越)
全国売上高が10月まで8カ月連続で前年割れの不振が続く百貨店各社は、ため息を漏らす。
12月に入り、「客数がプラスに転じている」(三越)、「この週末の来店客は前年を4%程度
上回った」(高島屋)としており、店内はにぎわっているが、売り上げアップには結びついて
いない。
通常は年始から始める値引きセールを前倒す店舗も増えているが、動きは鈍い。西武百貨店
池袋本店の担当者は「クリスマスプレゼントでも動きが出てきたのは、1万円以下のアクセサリー
など。昨年までの“自分へのプレゼント需要”は影を潜め、高級ブランドはボーナスが出ても
低調だ」と話す。
クリスマスケーキやおせち料理などの注文に来店するお客が多く、三越日本橋本店では
「クリスマスケーキは前年を約40%上回る予約があった」という。
ただ食品が前年を上回っても、主力の衣料品や雑貨の不振をカバーし、全体を押し上げる
ボリュームはないのが実情だ。
■家電量販店
家電量販店では13、14日の週末の売り上げが、ビッグカメラで「前週末に比べると約3割
アップした」としており、まずまずの出足だったようだ。
ヨドバシカメラでは、自宅で高品質の映像が楽しめるブルーレイレコーダーは前年比2倍と
伸びているほか、薄型テレビも健闘している。自宅で料理する人の増加を背景にパン焼き器や
ホットプレートなどの調理家電のほか、電気代が節約できる省エネタイプの大型冷蔵庫や
洗濯機なども好調で、白物家電全体で前年を5%上回っている。一方で、デジタルカメラや
ビデオカメラなど「嗜好(しこう)性の高い商品は売れない」(ヨドバシカメラ販売本部)
という。
ビックカメラの担当者は「衝動買いが減り、店頭で何度も値段交渉をした上で決めている」と
話しており、消費者の購買姿勢は慎重だ。ヨドバシカメラでも「最近は新商品でも2、3カ月
たつと値崩れしてくる。それを待って購入する賢い消費者が目立つ」(販売本部)と話している。
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