15日のクレジット・デフォルトスワップ (CDS)市場では、米企業の社債保証コストが上昇。
米ナスダック・ストッ ク・マーケット(現ナスダックOMXグループ)のバーナード・マドフ
元会長 が投資顧問事業関連で、投資家を欺き500億ドル(約4兆5300億円)に上る損 害を
与えたとされる事件を受け、顧客が投資資金引き揚げを求めるなか、ヘッ ジファンドによる
強制売りの引き金になりかねないとの懸念が広がった。
信用リスクを示す米欧の指標は上昇。企業や個人投資家、財団などがマド フ氏の投資事業に
計約240億ドルの投資を行っていたことを公表した。マドフ 氏の息子らは10日、当局に対し、
同氏が「ねずみ講」に似た仕組みを用いて 500億ドルを超える史上最大の損失を出したことを
認めたと話した。
ウニクレディトの信用ストラテジスト、フィリップ・ギスダキス氏は「投 資家は資金を引き揚げつつ
ある」と指摘。「それが強制売却の連鎖につながり かねない」との見方を示した。
フェニックス・パートナーズ・グループによれば、北米の投資適格級企業 125社で構成する
マークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドはニュー ヨーク時間午後1時17分
(日本時間16日午前3時17分)現在、3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の
265bp。
ロンドン市場で、主に高リスク・高利回りの50銘柄で構成するマークイッ トiTraxx
クロスオーバー指数は20bp上昇の1120bp。同指数は年初 から約350bp上昇し、5日には
過去最高の1125bpで取引を終えた。投資適 格級の欧州企業125社で構成するマークイット
iTraxx欧州指数は、4b p上昇の207bp(いずれもJPモルガン・チェース調べ)。
同指数は、デフォルト(債務不履行)に対して社債を保証するコストの指 標で、スプレッド上昇は
信用の質が劣化したとの認識、低下は質が改善したと の認識を示唆する。
CDSスプレッド1bpは5年間の債務1000万ドルに対す る年間保証料1000ドルを意味する。
ソースは
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=a.diYAEhwV9I&refer=jp_us 依頼を受けてたてました。