ソースは
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=alqaCm6EtI84&refer=jp_news_index [1/2]
米国債相場は反発。160億ドルの10年債入 札で最高落札利回りが過去最低を更新したことから、
国債に買いが入り、2年債 利回りは記録上の最低水準に接近した。
10年債入札の最高落札利回りは2.67%と、過去10回の入札より強い需要を 集めた。米国債相場は
週間ベースでプラスを維持し、6週連続高に向かっている。 米労働省発表の新規失業保険申請件数は
予想を上回る増加となり、継続受給者の 数も1982年以降の最高に達した。株安と信用市場の損失が
質への逃避を誘い、 1カ月物米財務省短期証券(Tビル)利回りは初めてゼロを割り込んだ。
バンク・オブ・アメリカ証券の米国債・機関債ストラテジー責任者、マイケ ル・クロハティ氏は、
「入札では強い需要がみられた」と指摘。「長期債にもま だまだ買いを入れる余地があることが
示された。きょうは市場全体が堅調だっ た」と述べた。
BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後3時 32分現在、
10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイン ト)下げて2.61%。
10年債(表面利率3.75%、2018年11月償還)価格は 23/32上昇して109 28/32。同利回りは5日の
取引で、米連邦準備制度理事会 (FRB)が営業日ごとの集計を開始した1962年以降で最低の
2.505%を付け た。
2年債利回りは8bp下げて0.78%。同利回りは5日、定期入札を開始し た1975年以来で最低の
0.7688%に下げていた。
10年債入札の結果によると、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.44倍 と、前回の2.20倍を
上回った。過去10回の入札での平均は2.17倍だった。
「積み上がっていた需要」
スタンダード・チャータード(ニューヨーク)の政府債トレーディング責任 者、マイケル・
フランゼーセ氏は、「需要が積み上がっている。年末とあって、 米国債の需要は想像以上に
高い」と述べた。
10年債入札ではプライマリーディーラー(米証券政府公認ディーラー)応 札による落札比率が
87.1%。外国の中央銀行を含む間接応札による落札比率は 12.7%と、前回の36%を下回った。
この日の入札は11月12日入札との銘柄統 合。前回入札の規模は200億ドル、最高落札利回りは
3.783%だった。
メリルリンチの米国債マスター指数によると、年初来の米国債投資リターン は11.9%。
2000年の13.4%に迫る好成績となっている。
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