英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)によると、英経済の景気低迷が深刻化するなか、
9−11月の英住宅販売は減少し、少なくとも1978年以来の低水準となった。
RICSは9日、不動産業者や鑑定人を対象にした調査で、9−11月の平均販売戸数が10.6戸と、
少なくとも30年前に調査を初めて以来、最低になったと発表した。
イングランド銀行は先週、政策金利を2%と約50年ぶりの低水準に引き下げた。政策担当者は
英経済へのデフレ定着を防ごうとしている。住宅購入希望者が市場から遠ざかり、銀行が貸し
渋るなか、イングランド銀のキング総裁は、金利をゼロまで下げる可能性を排除しようとしなかった。
RICSのチーフエコノミスト、サイモン・ラビンソーン氏はブルームバーグテレビジョンとの
インタビューで、「問題の一部は住宅ローンにもあるが、経済情勢の影響もある」と指摘。
「住宅価格は引き続き、かなり急激に下がるだろう」と述べた。
調査では、住宅価格が下落したとの回答数は、上昇したとの回答を76ポイント上回った。下落した
との回答数が上回る状態は、2007年8月から続いている。
▽ソース:Bloomberg (2009/12/09 12:10)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=abBkpt6OARVE&refer=jp_japan