沖縄県で唯一の電炉、拓南製鉄(那覇市、古波津昇社長)は2009年1―3月の鋼材生産量を
例年に比べ最大で4割減らす。
県内の景気悪化や改正建築基準法の影響の長期化などで鋼材需要が激減しているためで、
減産幅は同社としては過去最大。本土の鉄鋼各社は相次いで大幅減産に踏み切っており、
米国発の金融危機に端を発した景気停滞の影響が沖縄の製造業にも広がってきた。
拓南製鉄はマンションやビルなどに使われる鉄筋コンクリート用棒鋼や線材を手掛け、生産量は
平均で月2万トン程度。沖縄では都市デザインシステム(東京)など新興デベロッパーの
経営破綻で、ホテルやマンションの建設が相次ぎ中断。改正建築基準法の影響の長期化も逆風
となり、鋼材需要が大きく減少している。
世界的な景気悪化で拓南製鉄の海外輸出にも影響が出ている。同社は6月まで台湾の
鉄鋼メーカーに鉄鋼半製品(ビレット)を月2000―3000トン輸出していたが、7月以降は
受注が急減したため全面的に中止した。「現時点ではまだ再開のメドは立っていない」
(同社)という。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081208c6c0801k08.html 依頼を受けてたてました。