米メディア企業が相次いで人員削減を発表する中、新たにヴァイアコム、パラマウント、
MTVネットワークス、NBCユニバーサルがそれぞれ人員削減を決行するようだ。
米巨大企業ヴァイアコムは4日(木)、全社員の7%にあたる850人を削減すると発表。
同社はいくつかの計画や資産においても評価減を報告しており、2009年の上級管理職の昇給を
見おくるという。
ヴァイアコム傘下の企業の中でも、MTV関連のケーブルチャンネルの広告収入の落ち込みが
激しく、今年に入ってから60%減となった株価に最も影響を及ぼしている。MTVは約300人の
人員削減を行うことを関係者が明らかにしているほか、同じくヴァイアコムの子会社である
パラマウントでも100人が削減される見込みという。
ヴァイアコムの会長サムナー・レッドストーンは米劇場チェーンNational Amusementsの負債
8億ドルが12月19日(金)に返金期限となっており、11月末に「モータル・コンバット」などの
ゲームメーカーMidway Games株の87%を個人投資家マーク・トーマス氏に1株1セント以下
という金額で売却した。レッドストーンの負債総額は16億ドルにも上るが、同氏は
ヴァイアコムやCBSの株は手放さない意向を示しており、メインバンクであるバンク・オブ・
アメリカなどのシンジケーションに対し、再編成の交渉にあたっている。
一方、今月初め、NBCユニバーサルでも30人のセールス担当者が一時解雇されたことを関係者が
明らかにした。同社の代表ジェフ・ズッカーは11月、3%の社員の一時解雇を発表しており、
今後さらに続くことになるという。同社は5億ドルの経費削減目標を掲げている。
ソースは
http://www.varietyjapan.com/news/business/2k1u7d00000goxnu.html