フューテックスが東京大学先端科学技術研究センターの三好元介特任教授ら
研究チームと、大手X線機器メーカーとの共同で開発した電源は「XR303XP」。
X線光源を接続すると軟X線を照射できる。顕微システムとして活用すれば、
生体組織や有機・ナノ材料を破壊することなく内部の観察が可能になる。照射できる
X線エネルギーは1キロ―20キロ電子ボルトで、通常のX線も発生できることから、
企業の幅広い観察ニーズに応じる。価格は未定。
走査型電子顕微鏡用の高圧電源の開発などで蓄積した技術を生かし、画像の
乱れなどを引き起こす駆動電源のリップルノイズを低減。鮮明な断面画像での
たんぱく質の構造解析など、効果的な研究活動が展開できる。
含水性の高い生体試料の断面を観察するには、水分は透過する一方で、たんぱく質
には吸収される軟X線を照射することが必要となる。
▽ソース:日刊工業新聞 (2008/12/01)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620081201eaae.html ▽フューテックス HP
http://www.futex.jp/