英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)が1日発表した
11月のユーロ圏製造業景気指数(改定値)は 35.6と、11月21日公表の速報値(36.2)から下方修正された。
欧州中央銀行(ECB)に利下げペース加速を促す圧力が高まる可能性がある。
指数は10月の41.1から低下し、1998年の統計開始以来の最低水準に落ち込み、
生産活動の拡大・縮小の分かれ目となる50を6カ月連続で下回った。
同統計はマークイット・エコノミクスがまとめた。
大恐慌以来で最悪の金融危機で借り入れコストが上昇し、企業・個人の信頼感が落ち込むなか、
ユーロ圏経済は7−9月(第3四半期)に2四半期連続でマイナス成長となった。
ECBは10月初め以来の2度の利下げで政策金利を計1ポイント引き下げたが、
今月4日の政策委員会で追加利下げを実施することを示唆している。
バークレイズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュリアン・キャロー氏は
電子メールで1日配布したリポートで、「景気見通しがこのように急速に悪化したことを受け、
ECBがより積極的な金融緩和に踏み切るかどうかという問題が浮上するのは避けられないことだ」と指摘、
「75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げの公算が大きいとの見方を維持している」と語った。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003005&sid=a8MW8pRPnFl4&refer=jp_currency