全日空は十二月一日、ニセコ倶知安リゾート協議会と観光客誘致のための協力協定を結ぶ。
自然や温泉、食などを組み合わせて夏季を中心とする滞在型観光商品を共同開発し、
全日空グループを通じて販売する。
全日空が地域の観光団体と協定を結ぶのは初めてで、三年程度の協力を予定している。
全日空は同協議会との協定をモデルにして、道内各地の観光団体との連携も検討し、観光振興を後押しする。
グループ会社のANAセールスが同協議会と協力し、後志管内倶知安町のひらふと
ニセコ町の東山などにまたがるニセコ地区で一週間程度の滞在を楽しめる旅行商品を開発。
首都圏などの道外客向けに売り出し、機内誌などでも宣伝する。
ニセコ地区を拠点とし、小樽や洞爺湖など周辺の観光客の入り込み増につなげる考え。
ニセコ地区は、冬季こそオーストラリア人などの外国人スキー客でにぎわうが、
閑散期となる夏季の宿泊客獲得が課題になっている。
同協議会は倶知安、ニセコ両町の官民で昨年九月に設立され、夏場の集客強化などに取り組んでいる。
全日空は二〇〇八−一一年度までの中期営業戦略で北海道発着路線の集客強化を掲げており、
夏季の旅行者の掘り起こしを期待できるニセコ地区に目を付けて、搭乗実績の向上に結びつける考え。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/131737.html