福井銀行が北陸の地場証券最大手、今村証券(金沢市、今村九治社長)と昨年6月に結んだ
銀行代理店契約を来年2月にも打ち切ることが26日、分かった。
銀行と証券会社の代理店業務の契約解消は全国で初めて。
世界的な金融危機と金融機関の収益悪化が、銀行と証券の相互乗り入れにも影を落とした格好だ。
福井銀行と今村証券はすでに北陸財務局に代理店業の廃業方針を伝えた。
今村証券は昨年6月、同局から銀行代理店業務の許可を得て同行と代理店契約を締結。
同7月から北陸3県の9営業所で、同行の定期預金や各種ローンなどを取り次いでいた。
ただ、業務開始から1年4カ月で、取り次ぎは定期預金約百口と1件の自動車ローンのみ。
両者にとって収益面での貢献は小さかったもようだ。
福井銀行にとってはコンプライアンス(法令順守)のチェックのため年に数回、
今村側に行員を派遣するコストも重荷になっていた。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081126c6b2601z26.html