【知的財産】「越乃寒梅」「八海山」など酒銘柄、中国で無断商標申請続々[08/11/27]

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1やるっきゃ騎士φ ★
海外で人気が高まっている日本酒などの銘柄が、酒造会社の知らないうちに中国で商標登録や
登録申請されるケースが相次ぎ、新潟県の「越乃寒梅(こしのかんばい)」など25銘柄に
上ることが日本酒造組合中央会(東京)の調査でわかった。

登録されれば、蔵元は中国で銘柄を使えなくなる。国内消費が減り海外進出を狙う
酒造業界にとっては痛手となる。

中央会によると、25銘柄のうち日本酒は18銘柄、焼酎は7銘柄。いずれも昨年から
今年にかけて中国や日本の弁理士らの連絡で判明した。5銘柄は既に登録済みでほかは
審査中という。

申請者は中国在住か所在地のある4人と2団体で、1人を除き複数の銘柄を申請している。
福建省の個人は「南部美人」(岩手)や「櫻正宗(さくらまさむね)」(兵庫)など10銘柄を
1人で申請。中国で銘柄を使えずに困っている蔵元に売りつける「商標ビジネス」を狙った
可能性がある。

申請は2004年から急増しており、中央会の小野博通理事は「日本の酒造会社の中国進出を
見透かしているかのようなタイミングだ」と話す。

中国の商標法は「他の者の先の権利を害してはならない」と規定している。登録済みのうち
「賀茂鶴(かもつる)」(広島)の蔵元が取り消しを求めて審判を起こし、審査中のうち
10銘柄も各酒造会社が登録しないよう異議申し立てをしている。ただ、申請された銘柄の
多くは、中国に輸出前か少量しか販売されておらず、中央会は「中国での認知度が低く、
登録される可能性が高い」とみる。

日本酒の販売量は1975年頃をピークに減少し、07年度は66万4114キロ・リットル。
海外では人気が高まり、07年の輸出量は1万1334キロ・リットルで6年前の1・6倍に
なった。

ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081127-OYT1T00416.htm?from=top