米業界誌パーチェシングは、製造業の低迷により米国の鋼板価格は11月に
20%下落し、「暴落」の状態にあると報じた。
パーチェシングは、自動車や電気製品向け鉄鋼製品の指標となる熱延鋼板の
平均価格は11月に1トン当たり686ドルと、前月の854ドルから下落。12月出荷分
の受注額は約600ドルへの下落を示唆している。
パーチェシングの編集者、トム・スタンドザ氏はリポートで「鉄鋼の減産が非常に
加速しているにもかかわらず、米国全体の買い手は鉄鋼価格の暴落を確信して
いる」と指摘。鉄鋼価格は「2009年半ばまで底入れする可能性は低く、09 年後半に
ようやく、やや上昇を始めるだろう」との見方を示した。
新興国の需要拡大や生産コストの高騰により、鉄鋼価格は7月に1068ドルに
達したが、世界経済がリセッション(景気後退)入りしたことを受け、他の商品の
相場同様に下落している。
▽ソース:Bloomberg (2008/11/27 09:52)
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=axOiuLoH3Sgk&refer=jp_europe