再建問題が議論されている福井鉄道(本社・越前市)は25日、
臨時株主総会と取締役会を開き、元福井銀行常務で福鉄顧問の村田治夫氏を新社長に選出した。
村田新社長は本社で記者会見し、「18年度までに年間利用者200万人の達成と、駅に駐車して
電車の利用を促すパーク・アンド・ライド運動の推進を図りたい」と抱負を述べた。
一方、同社の再建を巡っては、既に最大株主の名古屋鉄道(名古屋市)が福鉄へ10億円の追加出資と、
名鉄出身の現社長を含む役員全員の引き上げと保有する福鉄株式約24万7000株の第三者への
譲渡が両鉄道の間で確認されている。
この日の株主総会では、山内和久現社長ら名鉄出身役員の退任が決定。
村田新社長は、株式の譲渡先について「相手先の名前は公表できないが、先方からおおむね了承は得ている」
との認識を示し、「来月29日に増資を実施することを目標に準備を進めたい」との見通しを明らかにした。
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20081126ddlk18040625000c.html