白山市は十九日までに、北陸新幹線本線整備に伴い改築されるJR松任駅の橋上化で、 約二億円の
事業費を負担する方針を固め、JR西日本と基本合意した。市側はこれまで「 新幹線整備に
関連する事業で、JRが全額負担すべき」と主張してきたが、JR側が約九 億五千万円を拠出する
譲歩案を提示。市側が「市民が使う駅舎部分の整備だけ負担する」 と応じ、ようやく決着した。
橋上化をめぐっては、白山市とJR西日本が二〇〇六(平成十八)年六月に協議を開始 。
JR側は「全国の他の橋上化では自治体が負担している」と主張し、協議は平行線をた どった。
市によると、橋上化の総事業費は約十一億五千万円。JR側は今夏、負担に応じる姿勢 に転じ、
当初は市に七億円を持つよう提案した。新幹線整備の遅れを懸念する声もあり、 鉄道建設・
運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)幹部らも非公式に市役所を訪問し、 市に譲歩を求めた。
市側は事業費の拠出方針について「駅舎の中でも市民が使う階段やエレベーターなどの 整備費の
一部を負担することにした」としている。十九日の市議会全員協議会では、角光 雄市長が
方針変更に理解を求めた。
計画では、橋上駅は現駅舎から加賀市方向に約三十メートルずらした位置に設置する。 駅南北を
つなぐ自由通路の中央に橋上駅を整備し、改札を置く。階段やエレベーターでホ ームに降りる
構造となる。
市側は十二月四日開会の市議会十二月定例会で、債務負担行為として市の負担額二億円 を
設定する補正予算案を提出する予定。橋上駅と自由通路は二〇一二年度末までに一体整 備され、
総事業費は約二十五億円となる。
ソースは
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20081120104.htm 依頼を受けてたてました。