マレーシア航空(MAS)が諸費用込みの低価格キャンペーンを発表したことについて、格安航空
市場へ本格参入する意思を込めた、格安航空会社、特にエアアジアに対するメッセージと
受けとめられている。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のアナリスト、シュコル・ユソフ氏は、利用客は
他の格安航空会社に比べて便数が多くサービスも充実しているMASをより好むと見られることから
格安航空、特にエアアジアの経営には悪影響を及ぼすとの見方を示した。
シュコル氏は今回のキャンペーンを「賢明な措置」だと評価、MASは割引きキャンペーンが
無ければ空席のままだったであろう座席をプロモーションを行って埋めることで売り上げを
獲得することができると分析した。MASは他の格安航空会社に比べて大型の機材を所有し、
フライトの頻度も高いことから特別料金の設定が可能だとした。
一方、OSKリサーチのクリス・エン氏は、MASは以前に比べて他社のプロモーションなど
航空市場の変化に敏感になっているが、1カ月程度のキャンペーンではエアアジアの経営に
与える影響は大したことはないとの見方を示した。
エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)はMASは従来型のフル・
サービス市場に注力するべきで格安航空市場に参入するべきではないとの見解を表明。
MASの動向に興味はなく、エアアジアの目的はマレーシア経済に刺激を与えることであって、
価格決定とMASは関係ないとした上で、エアアジアへの影響は少ないと述べた。
ソースは
http://www.asiax.biz/news/2008/11/19-103252.php 依頼を受けてたてました。