NECは11月10日、独シュツットガルトハイパフォーマンス計算センター(HLRS)と、次世代のスーパー
コンピューティング環境の実現に向け、検証用のハイブリッドコンピューティングシステムを構築し、
同システム上で稼働するアプリケーションの性能を高める研究を共同で推進していくことで合意したことを
発表した。
HLRSは、シュツットガルト大学に併設された国立の計算センターで、ドイツ教育省が高性能コンピュー
ティング基盤の整備を目的に立ち上げたプロジェクト「D.GRID」と、EUが欧州における高性能コンピュータ
システムの構築を目的に立ち上げたプロジェクト「PRACE」の双方から支援を受けている。
同研究の第一歩として、HLRSは、NECのベクトルスパコン「SX-9」およびPCクラスタシステムを導入し、
NECは両システム間の高速インタコネクトを提供するほか、並列処理を行うためのMPIやシステム運用の
ためのスケジューラ、アプリケーション性能を引き出すためのソフトウェアツールの提供を行い、ハイブリッド
スーパーコンピューティングシステムの構築を行う。
HLRSは、この構築されたシステムを活用し、将来的に航空シミュレーションや流体と構造の連成
シミュレーション、流体粒子シミュレーションなどの各種シミュレーションを行う予定である。
▽ソース:マイコミジャーナル (2008/11/10)
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/11/10/034/ ▽NEC プレスリリース
NECとシュツットガルトハイパフォーマンス計算センターが
ハイブリッドスーパーコンピューティングに関する共同研究の推進で合意
http://www.nec.co.jp/press/ja/0811/1002.html