【地域経済/仙台】杜の都に忍び寄る不況 駅前開発にも木枯らし (産經新聞 “特報 追う”)[08/11/11]

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2やるっきゃ騎士φ ★
-続きです-
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昨年4月、仙台ホテルを所有するアールアンドジェイ仙台を、オリックス不動産(東京・港区)
が買収。さらに同11月には、同ホテルに隣接する「GSビル」もオリックス不動産が買収した
と報じられた。仙台ホテルとGSビルを合わせた広大な敷地の再開発は、各方面から注目されて
いた。「仙台ホテルは平成20年末に休業し、再開発に着手するらしい」といったうわさも
まことしやかに流れていた。

ところが、当の仙台ホテルでは、年内休止のうわさについて「そんな話はない」と否定。
「3月には解体に着手するはず」と断言する関係者もいるのだが、オリックス不動産は
「営業休止や解体の予定はない」(広報部)という。今後の再開発の計画も不明だ。

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計画のネックとみられるのが、GSビルの存在だ。GSビルは、複雑な形状の仙台ホテルに
食い込むように立地、「ホテルと一体開発しなければ経済価値は低下する」(不動産関係者)。
しかし、登記簿上は、オリックス不動産がGSビルを買収した事実はない。

実際には、オリックスグループが、GSビルを保有する大成商事(山形県)に融資し、返済
できなかった場合に同ビルで支払う「代物弁済」の条項が設定されている。同ビルには他に
複数の抵当権が設定されており、権利関係は複雑だ。売買予約もされてはいるが、「担当者が
長期不在」という大成商事側からは、GSビルの売却方針をうかがうことはできなかった。

「急ぐ必要はない」。こう話すオリックス不動産。同社は、資金繰りなどに不安はないとみられ、
飽和状態で価格も下落傾向にある仙台の不動産市況を前に、戦略を練り直している可能性もある。
弱まる景気、飽和する市況。仙台駅前の開発熱にも木枯らしが吹き始めている。

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■仙台ホテル JR仙台駅前に立地する、地上9階、地下2階の高級ホテル。“仙台の帝国ホテル”
とも称された。部屋数は112部屋、2〜5階は大小14宴会場とレストラン、バーなどがある。
現在の場所での開業は明治20(1887年)。昭和20年の仙台空襲で建物は焼失したが、
その後再建し、同39年の東京オリンピックに合わせ建物を刷新。平成17年に全面改装した。
経営母体だった伯養軒から、17年6月にケン・コーポレーション(東京)などがホテルを買収。
その後オリックス不動産が取得した。

-以上です-
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