インドや中国など、主に新興国の株や債券で運用されている、国内の投資信託の
残高が、金融危機の拡大による世界的な株安や新興国の通貨の値下がりなどによって、
先月1か月間で3割近く減少したことがわかりました。
投資信託の評価会社、「モーニングスター」によりますと、インドや中国、ブラジルなど
主に新興国の株や債券で運用されている国内の投資信託の残高は、先月末の時点で
およそ2兆9000億円で、9月末の4兆円余りから1か月間で28%減少し、4年前の調査開始以来、
月間の減少率としては最大となりました。
新興国で運用する投資信託は、急速な経済成長に対する期待から、去年1年間で残高は
およそ2.5倍に急増し、ピークの去年末には5兆1000億円余りに達していました。
しかし、先月は、金融危機の拡大で世界的に株価が急落したのに加えて、新興国の通貨も
円に対して大きく値下がりしたため、残高が大幅に目減りしました。
これについて評価会社では「為替が急激に変動して、新興国の投資信託の残高が一気に
目減りするのはこれまでにない現象で、投資家にとっては株安と円高が二重の打撃に
なっている」と話しています。
▽News Source NHK ONLINE 2008年11月10日 4時25分
http://www.nhk.or.jp/news/k10015267291000.html ▽モーニングスター
http://www.morningstar.co.jp/ ▽関連
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