時価総額で欧州保険2位、ドイツのアリアンツは8日、2008年7−9月(第3四半期)の純損益が
20億ユーロの赤字になったと発表した。
また、金融市場混乱の影響で、今年と来年の営業利益が見通しに達しない恐れがあることも明らかにした。
同社の発表資料によると、純損益は継続していない事業も含めたべースで、前年同期は19億ユーロの黒字だった。
ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト14人の予想中央値では、38億5000万ユーロの赤字が見込まれていた。
ドレスナー銀行の売却を反映する継続事業ベースでの最終利益は5億4500万ユーロとなり、
アナリスト予想(7億8200万ユーロ)を下回った。
ヘルムート・ペルレット最高財務責任者(CFO)は発表文で、
「株式市場で大きな回復がなければ、銀行部門を含めない営業利益は今年と来年の見通しである
90億ユーロに到達できないだろう」と語った。
アリアンツはドレスナー銀を独コメルツ銀行に売却することで8月31日に合意している。
ドレスナー銀の第3四半期の営業損益は8億3500万ユーロの赤字。前年同期は8700万ユーロの黒字だった。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003015&sid=akujx16VzS_w&refer=jp_europe