ユナイテッド航空(UA)太平洋地区担当副社長のマーク・シュワブ氏は日本、およびアジア
市場の展望と戦略について、アジア太平洋地域は短期から長期的な重要市場として位置づけ、
顧客サービスに注力しつつ展開する考えを示した。現状は世界的に厳しい経済環境にあり、
特にアメリカ国内線は供給量が多すぎるとの判断から、国内線でボーイング737型機の94機を
待機させることで、需要とのバランスにあわせていく。また、国際線ではB747型機の6機を
待機とし、国際線でも需要とあわせた供給を行うという。
日本路線では既に、B747型機からB777型機へ機材変更したことで、供給量を10%ほど減らして
おり、現在は需給のバランスが適正にあるとの考え。機材の適正化と同時にコスト削減も大きな
課題。全社的には燃油費の増加にともない、コスト見直しを進めており、その一環として
来年4月にもゼロ・コミッションを適用する。こうした流通コストについては、GDSをはじめ、
クレジットカードへの支払い手数料や営業スタッフの人員配置など、日本市場だけでなく、
全世界的に見直しを進めているもので、「コストを見直すことで効率的に仕事を進め、顧客の
満足度を最大限に高めたい」としている。
また、既に一部機材に装着をしていることから新たなファーストクラス、ビジネスクラスが
日本路線に就航しているが、関西発着では今月中旬をめど、成田発着では来年1月をめどに
完全導入する。シュワブ氏によると、「新シートの導入で、顧客からの評価が目に見える形で
上昇している」とのことから、こうした顧客満足度に直結する投資に関しては継続して続ける
予定だ。
コンチネンタル航空(CO)との提携については、デルタ航空(DL)とノースウエスト航空
(NW)の合併が政府当局の承認を得たことで、前進が想定されるが、コードシェア、
ラウンジ共有、FFPの統合などについて、スターアライアンス加盟前にも実現が可能との考えを
示しており、両者の提携関係の強化とともに全日空(NH)とのアライアンスを含めた戦略を
強化したい考えだ。
ソースは
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=38730 依頼を受けてたてました。