【株式】BRICs株は前途多難--新興市場株、過去最大の上昇維持は困難か［08/11/04］

新興市場株が先週20％という過去最大の上昇 率を記録したことは忘れよう。
一部の大手資産運用会社によれば、ブラジルとロ シア、インド、中国、いわゆるＢＲＩＣｓの
株式には困難な時代が待ち受けてい る。

企業収益に照らしてここ10年で最低の水準で取引されていても、新興市場 ファンドからは
過去最悪のペースで資金引き揚げが進んでいる。国際通貨基金 （ＩＭＦ）からの融資を必要
とするハンガリーやパキスタンの金融危機や、トル コからアルゼンチンに至る新興国の経済が
揺らいでいるとの懸念が背景だ。ＲＢ Ｃキャピタル・マーケッツは10月23日、ブラジルの
2009年成長率見通しを４％ から2.5％に引き下げ、ロシアも６％から４％に下方修正した。

アクサ・インベストメント・マネジャーズの投資戦略副ディレクター、フラ ンツ・
ウェンツェル氏（パリ在勤）は、「新興市場株投資に飛び付く勇気はない。 最初のドミノが
ハンガリーとトルコで倒れた。ほかもこれから倒れるかもしれな い」と指摘する。

米サブプライム（信用力の低い個人向け）住宅ローン関連で金融機関が抱え る評価損・
貸倒損失が6800億ドルを超え、米景気が縮小に向かうなか、新興市 場株ファンドからは
今年これまでに過去最大の400億ドルが流出した。先月だけ でも71億ドルの流出だ。
(米調査会社ＥＰＦＲグローバル調べ）。

ＲＣＭアジア・パシフィックのマーク・コンイン最高経営責任者（ＣＥＯ） は、
「新興国経済は人々が期待したほどには連動性が低くなかった。国際的な資 金が流れ込む
大ブームは破局を迎えた」と語る。

ただ、過去１年で株価評価が70％余り下がった中国やインドをはじめ、新 興市場株が魅力的な
水準に見えることに間違いはない。ＭＳＣＩ新興市場指数は 先週、米国株や欧州株の反発を
受け、20％上昇。ただ、07年10月に付けた過去 最高値を依然として56％下回っている。

ソースは
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=a7xjAFrq_Sa8&refer=jp_us
依頼を受けてたてました。

2なら中国経済崩壊

株価評価が70％下がったってすごいな。

＞「新興国経済は人々が期待したほどには連動性が低くなかった。
＞国際的な資 金が流れ込む 大ブームは破局を迎えた」
連動性がどうかとかいうより、
ここ2〜3年でブームを作ってさんざん持ち上げておいて、
ムードが変わると一斉に資金を撤収したせいで、
新興国が損害を被ってしまった。

まあ、新興国株はこういう値動きの荒さ（ハイリスク）が楽しいんだろ。
もう２、３年もすれば、またびっくりするくらい急騰するだろう。

ヤバいのは資源持っていない地域だろうね
言い換えると単純工場となって発展した訳だから
北米が消費しなくなると資金繰りがつかない。
資源があれば内需に切り替えが効く、ブラジル・ロシアは大丈夫だろうが
インドとかはどうかね？

ロシアの原油って
原油価格が高くないと採算とれないらしい

いまでぎりぎりぐらいで
これ以上下がったら
産業死んでるからおわるような気がする

ＢＲＩＣＳはなんだかんだでＩＭＦ行きまでにはならなそうだけど

夏まで順調に見えたブラジルは、通貨急落で取り乱し気味。
ロシアはパニック売りで、株価が予想PERから見て異常な安値になった。
もしも中国の資源輸入が大きく減少すると、
ロシア・ブラジルは資源価格下落の損害が大きい。
10年前、中国・東アジアの経済悪化の後に、
ロシアとブラジルでも財政危機・通貨危機が起こった。
ただ、今のBRICsはいずれも十分な外貨準備を蓄え体力は強い。

インドは金融機関の不信感が懸念材料。
外需依存度は小さくて比較的世界と連動しにくいし、
資源価格下落の恩恵を受ける側だから、
うまくやりくりすれば暗くはないと思う。