二〇〇七年度の神戸市内の宿泊客数(推計)が、過去二番目に多い千百七万人に達していた
ことが、兵庫県の観光客動態調査で分かった。神戸空港の開港効果に加え、神戸を舞台にした
木村拓哉さん主演のドラマ「華麗なる一族」が人気を呼んだことも要因ではないか、と県はみている。
阪神・淡路大震災以降、神戸市の宿泊客数が一千万人を超えたのは初めて。前年度より百八十五万
人多く、同市は「神戸空港が軌道に乗ったことや、夜景やジャズといった夜の観光をPRした結果では」
としている。過去最多は、神戸ポートピア博覧会が開かれた一九八一年度で、千六百三十五万人だった。
ドラマ「華麗なる一族」は、山崎豊子さんの同名小説が原作。一九六〇年代の神戸を舞台に、政財界
と財閥一家の物語を重厚に描き、〇七年一-三月、TBS系で放送された。最終回は関西で瞬間最高
視聴率44・9%を記録した。
主人公一家のモデルとされる岡崎家の邸宅があったのは、現在の神戸市立須磨離宮公園(須磨区
東須磨一)。〇七年度は入園者が前年度に比べ25%近く増えた。県は「ドラマのロケはなかったものの、
観光客誘致の効果は大きかった」としている。
一方、県全体の〇七年度の入り込み客数も過去二番目に多い延べ一億三千二百十三万人。のじぎく
国体開催などで最多だった〇六年度より百十四万人減った。
▽ソース:神戸新聞 (2008/11/04 15:30)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001553510.shtml