ポルトガルからの報道によると、同国政府は2日、経営危機にある民間銀バンコ・
ポルトゲス・デ・ネゴシオス(BPN)を国有化する方針を決めた。今回の金融危機で
同国の銀行が国有化されるのは初めて。同国政府はBPNの国有化のほか、金融
機関への総額200億ユーロ(約2兆5000億円)の政府保証を決めている。
一方、フランスのフィヨン首相は「銀行が必要な働きをしなければ我々は資本を
取得し経営陣を代える」と述べ、銀行の融資の姿勢次第では国有化を検討する考えを
示した。同首相の発言は先月末収録し、3日夜のテレビ番組で放送の予定。3日付の
フィガロ紙が発言を報じた。
首相は「銀行は企業融資に門戸を開くべきだ。政府が銀行の経営を統御することも
議論になる」と述べ、国有化もちらつかせて銀行に融資増を求める姿勢を強調した。
仏政府は先月、銀行への一斉資本注入を決める際、各行に融資残高を4%程度
積み増すよう課した。
▽ソース:NIKKEI NET (2008/11/03 23:05)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081103AT2M0301G03112008.html