豊和銀行は31日、2008年9月中間期の連結最終損益が12億円の赤字に転落する見通しだと
発表した。8月の下方修正時には7億円の黒字を見込んでいたが、建設業などの倒産に伴う
引き当てや、保有有価証券の減損処理がかさんだ。中間期の自己資本比率は連結・単体とも
5%半ばになる見通しだ。
通期の09年3月期の連結最終損益は3億円の黒字を確保するとしている。
中間期の不良債権処理額は8億円から26億円と大幅に拡大した。一般貸倒引当金を加えた
信用コストは8億円から29億円に増える。保有有価証券の評価損は6億1900万円。破綻した
米証券大手のリーマン・ブラザーズグループ発行の債券は保有していない。
中間期の連結の経常収益は74億5000万円と前回修正時より3.4%増。経常損益は8億円の
黒字から12億5000万円の赤字になる。
景気低迷で金融機関の貸し渋りが懸念されているが、同行では「中小企業との取引による
貸出金収入は重要な収益源。これまでと同様に積極的な貸し出しを行う」としている。
ソース:日本経済新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081031c6c3102p31.html ・平成21年3月期第2四半期累計期間及び通期の業績予想の修正
http://www.howabank.co.jp/topix/pdf/201031.pdf