中泊町で行われている菜の花とヒマワリによるバイオマスへの取り組みが、地域に輪を広げて
いる。遊休農地活用や景観美化、環境教育に加え、搾油作業を地元の社会福祉法人幸友会
(野上四郎理事長)の利用者の生きがいづくりにつなげるなど、交流も活性化。11月1日に
開かれる町民祭では活動主体の十三湖土地改良区(野上憲幸理事長)がPRする予定で、
さらなる広がりに期待が高まっている。
取り組みは東北農政局北奥羽土地改良調査管理事務所や十三湖土改区、弘前大学、県、町、
農協などでつくる十三湖地区菜の花バイオ利用技術実証調査検討会が実施。
同会は2007年度に設置され、09年度までに栽培から菜種油の販売、廃油の回収、
バイオ燃料化、農作業や施設での使用といった課題を探り、循環型社会構築の基盤づくりを
行う。これまでに栽培実証や労力調査、トラクターを使ったバイオマス燃料の運転試験などを
行った。
菜の花は昨年9月、10園地5・7ヘクタールに植え付けし、今年7月に約2トンを収穫した。
ヒマワリは今年、国の農地・水・環境保全対策事業を活用し、地域住民の協力を得て油精製に
適したものを町内の沿道などに植え付け、景観の美化と同時に新たな資源ともなった。
搾油施設については、利用者の生きがいづくりを模索していた社会福祉法人幸友会と思いが
一致し、同法人が五所川原市太刀打の施設を一部改修して作業室を設けようと、日本財団の
助成事業に申請中だ。収穫や脱穀、搾油体験などは、地域の子供たちが放課後に参加し、
農作業などを通じてバイオマスに理解を深めている。
主体を担っている十三湖土改区は「思った以上にバイオマスへの取り組みの輪が広がってきて
いる。これを今後、いかに地元の活動として根付かせるかだ」と意気込んでいる。町民祭では
試験搾油し、バイオマス燃料を使った発電を披露する予定。
ソースは
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/10/4088.html 菜種の搾油を興味深そうに見る児童たち
http://www.mutusinpou.co.jp/wp-content/uploads/image/11(6).jpg
依頼を受けてたてました。