欧州連合(EU)は29日、加盟国向けの特別融資枠を現行の約2倍の250億ユーロ
(約3兆2000億円)に拡大する方針を決めた。金融危機に陥った中・東欧などの中小国に
ユーロ建て資金を潤沢に供給して支援する。非ユーロ圏や周辺国の経済混乱がほかの加盟国に
広がるのを防ぎ、EU全体で横断的に経済・金融の早期安定を進める考えだ。
欧州委員会のバローゾ委員長は同日の緊急記者会見で「金融危機の影響が新興国に広がり、
特に非ユーロ圏の状況が悪い」と語った。資金繰りをユーロなどの外貨に頼る中・東欧で
金融危機が深刻化しており、EUが各国政府への金融支援に乗り出す。
具体的には経済危機に陥った加盟国向けに設定される特別融資枠の上限を現行の
120億ユーロから倍増させ、ユーロ建ての資金を供給する。欧州委が金融市場で資金を
調達する枠組みで、実質的な加盟国への信用供与といえる。加盟国は国内での金融・
景気対策にEUの融資を活用。借り入れは中期的にEUに分割して返済すればいい。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081030AT2M2903W29102008.html 依頼を受けてたてました。