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株価が年初来で70%下落し、5四半期連 続で赤字決算となったにもかかわらず、米証券
メリルリンチはボーナスに約67 億ドル(約6280億円)を充てる方針だ。
2008年11月期決算が黒字となる公算の米証券最大手ゴールドマン・サッ クス・グループと
モルガン・スタンレーは、3四半期が終了した時点で、前年 比28%減となる約130億ドルを
ボーナス支給向けに引き当てている。また米史 上最大の破たんとなったリーマン・
ブラザーズ・ホールディングスの一部従業 員も、前年と同水準のボーナスを受け取る見通しだ。
専門家によれば、大恐慌以来最悪の金融危機で大手証券が破たんし、7000 億ドルの
金融安定化策に伴い高額な賃金が世間の批判を浴びたにもかかわらず、 ウォール街の
大手金融会社は給与に加え年末ボーナスを支給する見込みだ。
米エグゼクティブ・サーチ会社のエゴン・ゼンダー・インターナショナル の米金融サービス
採用責任者ロバート・スローン氏は「会社にとって極めて重 要なマネジャーらについては、
昨年と同額のボーナス支給によって流出回避が 図られるだろう」と述べた上で、「その他の
従業員は大幅減額となるだろう」 と予想した。
ゴールドマンの賞与引当金は約68億5000万ドル。従業員1人当たり21 万300ドルと、前年から
32%減少した。モルガン・スタンレーは引当金が64 億4000万ドルで、1人当たりでは前年比
20%減の13万8700ドル。
メリルは従業員1人当たり11万ドルを引き当てている。3000人余りを削 減したことから、
前年の10万8000ドルを上回っている。賞与額は、過去数年 と同じく、各社が計上した
報酬経費の約60%が年末ボーナスに充てられるとの 推定に基いて算出されている。
続きます。 ソースは
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aGC3zwn2nbHM&refer=commentary