国際商品市場から投資マネーの流出が加速している。商品の総合的な値動きを映す
ロイター・ジェフリーズCRB指数(1967年平均=100)が22 日、266.14と前日比で12.56
ポイント(5%)低下。4年2カ月ぶりの低水準に下がった。米金融危機の影響が世界に
広がり、企業業績や個人消費の足かせになるとの見方から、投資ファンドが持ち高の
圧縮を急いでいるためだ。
CRB指数に採用されている品目19種のなかで最も構成比が高い原油がニューヨーク
市場で急落したことが主因だ。信用リスクの影響を受けず「安全資産」と位置づけられて
いる金も一時、昨年9月以来の安値まで下落。シカゴ市場では小麦や大豆が売られた。
株安で痛手を被った投資ファンドが顧客の解約要求に応じるのに必要な現金を手にする
目的で保有資産を売却している。市場推計によると、年金基金などの国際商品投資の受け
皿となってきた米2大インデックスファンドの残高は1100万ドルあまりと2007年前半の水準
まで減少した。
▽ソース:NIKKEI NET (2008/10/23 13:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081023AT2M2301R23102008.html ▽CRB指数チャート
http://www.trex-net.co.jp/market/sonota_chart/crb.html