電気化学工業は発光ダイオード(LED)向け放熱材料を増産する。09―2010年に、
渋川工場(群馬県渋川市)の放熱用金属箔基板と樹脂製シートの生産能力を、それぞれ
現在の月1万―2万平方メートルから最大3倍の同5万―6万平方メートルに引き上げる。
長寿命や低消費電力などが評価され、LEDが液晶テレビのバックライトや照明向けに
需要を拡大していることに対応する。設備投資額は約10億円。
増産するのは、アルミニウムベースの金属箔基板「ヒットプレートFS」とアクリル系放熱
シート「エレサーマル」。金属箔基板は板状の銅、絶縁層、アルミを積層した薄い基板で、
銅面の上にLEDを搭載すると、LEDから発する熱が絶縁層やアルミ面を通じて電気製品
の外に放出される。放熱シートは、熱伝導性が高く、金属箔基板の裏面などにはり付ける
と、熱がより逃げやすくなる。LEDは長時間使うと熱がこもるため、熱を放出すれば発光
効率や寿命を向上できる。
ソース:日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720081023cbae.html