[フランクフルト 15日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)と スイス国立銀行(中央銀行)は
15日、ユーロ圏の金融機関に対しスイスフラン資金を供給すると発表した。
両中銀は一時的な通貨スワップ協定を締結した。20日から資金供給を開始する。
入札は固定レートで実施し期間は7日。
2009年1月までの時限措置で必要に応じて延長する。スイスフラン短期市場の流動性を
向上させ、金融市場の緊張緩和を目指す。
ECBとスイス中銀は声明で「国際金融市場における緊張の高まりにより、短期市場で
スイスフラン金利の上昇圧力が高まっている」と指摘。「同時に特にユーロ圏において、
スイス中銀のオペに直接参加できない銀行のスイスフラン資金への需要が増加している」
と述べた。
▽News Source REUTERS 2008年10月16日03時32分
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34330820081015 【金融】欧州中銀:域外の金融安定化支援、スイス通貨を供給…09年1月まで措置を継続 [08/10/16]
【ベルリン=赤川省吾】欧州中央銀行(ECB)は15日、欧州金融市場安定に向け追加策を
発表した。スイス・フラン建て短期金利の高騰を抑えるため、ユーロ圏内でスイス・フラン
建て資金供給を実施する。
金融危機による経済・通貨混乱が非ユーロ圏の欧州中小国に波及しており、欧州全域の
金融市場を安定させる狙いだ。デンマークは通貨急落に対応するため単一通貨ユーロを
導入する方針を表明。欧州各国政府・当局による金融危機の拡大阻止に向けた対策が加速
してきた。
ECBはスイス国立銀行(中銀)と通貨スワップ協定を結び、20日からスイスフランの供給を
開始する。ユーロ圏の銀行がスイス国立銀だけでなく、ECBを通じて資金需給が逼迫
(ひっぱく)する年末に向けて決済資金を円滑に調達できる仕組みを整える。「少なくとも
2009年1月まで措置を継続する」としている。
▽News Source NIKKEI NET 2008年10月16日01時56
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081015AT2M1504D15102008.html