【コラム】NB100は初心者向けではない−東芝がNetbookを出すワケ(ASCII.jp)[2008/10/10]

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1依頼@台風0号φ ★:2008/10/10(金) 23:58:33 ID:???
 とうとう、国内の大手PCメーカーがNetbookに参入した。9月29日に東芝が発表した「NB100」は、価格こそ
少々高めであるものの、仕様的にもデザイン的にも、まさしく「Netbook」そのものだ。

 他社がいまだ沈黙を守る中、東芝がNetbookに参入した理由はなんなのだろうか? そして東芝の考える
「Netbookの設計」とはどんなものなのか? 商品企画担当者に話を聞いた。そこからNetbookの真実が見えてくる。

◆Netbookなしでは「ノートPCメーカー」を名乗れない!?

 東芝のPC製品の商品企画全般を担当する、PC第一事業部 参事の荻野孝広氏はこう話す。

 「NB100は、『dynabook』でも『Qosmio』でも、さらにいえば『libretto』でもない。別の名称である、というところ
に意味があります」(荻野氏)

 Netbookはそのサイズと重さから、B5以下の軽量モバイルノートやUMPCと混同して語られがちだ。本連載
でも「小型PC」という観点で、それらを並列に紹介している。

 だが東芝は、Netbookに参入する上で、それらの「モバイル機器」と「Netbook」を、ある程度違う市場ととら
えている。

 「ノートPCとして、カテゴリやサイズなどいろいろな製品をやってきました。Netbookに関しても、慎重に検討
を進めていましたが、5万円程度の低価格な小型PCというのは、我々がアプローチしていたジャンルではない、
と思っていました」(荻野氏)

 では、東芝が日本で考える「Netbookのユーザー層」とはなんなのか? 荻野氏は、「中上級者で、安く2台目
を探している層」と話す。

 「低価格なだけなら、A4クラスのノートパソコンにもあります。実際他社製品ならば、7万円で買えるものも
ありますよね。弊社の場合、それらの市場にはdynabookのAXやTXでお答えしてきた、しかしNetbookの場合、
それらとまったく同じことができるわけではない。例えば『年賀状を作りたい』といった層にはお勧めしかねます。
我々が考えるNetbookの用途は、メールやネットに特化したところ。第一の優先事項がコストパフォーマンス、
そしてその次がコンパクトさ、という商品がNB100と考えます」(荻野氏)

 つまり、「携帯電話ユーザーが移行するためのファーストPC」に位置付けてはいない、ということである。

 低価格な製品はそもそも利益率が低く、うまみが少ない。しかも、PCを低価格に作るとなると、差別化できる
技術を入れるのは難しい。東芝のようなメーカーにとっては不利だ。

 それでも参入を決めた理由はなにか? それは、「ノートの東芝、としての自負」だと荻野氏は言う。

 「全世界でさまざまなノートPCを販売するメーカーとして、なにかしら選んでいただけるラインナップがなけ
れば、という判断です。極めて小さな市場規模であれば、参入しないという判断もあります。ですが、どうやら
それなりの規模がありそうだ。ならばやろう、となったわけです」(荻野氏)

▽筆者
西田 宗千佳(フリージャーナリスト)
▽ソース:ASCII.jp (2008/10/10 09:10)
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/ (1/3)
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/index-2.html (2/3)
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/index-3.html (3/3)
記事は>>2以降に続きます。
2依頼@台風0号φ ★:2008/10/11(土) 00:00:47 ID:???
>>1の続きです。
◆重視したのは「日本ユーザー向けのバランス」

 問題はどのような製品を提供するかだ。すでに述べたように、Netbookは差別化しにくい製品だ。スペック
だけ見れば、NB100も他社のNetbookと比べて飛び抜けた部分はない。

 技術面での商品企画を担当した、プロダクトマーケティング担当主務の原田健史氏は、「バランスを重視
してスペックを決定した」と話す。荻野氏はNB100のコンセプトについて、こう説明する。

 「モバイルノート、という切り口の商品ではありません。常に持ち歩いて使い続けるというより、『旅行にも
持っていける』製品、という感覚。別な言い方をすれば、トランスポータブルというところ」(荻野氏)

 NB100で特徴的なのは、「Windows XP搭載」「メモリー1GB」「HDD搭載」という点だ。個々の要素は「Netbook
ならば普通では……」という印象を受けるが、この要素を「すべて備えた日本メーカーの製品」は、意外と存在
しない。

 特に問題になるのはOSだ。いかにNetbookといえど、国内メーカーがこの時期にXPを採用するのは冒険
である。価格を下げるなら、メモリーを512MBにする選択肢もあるし、逆にワンポイントとして2GBにする、
という発想もある。ストレージについては、それこそ「フラッシュメモリーの東芝」なのだから、SSDを使っても
いいように思える。

 「XPを入れるにしても、(Netbookに使われる)SSDの容量では、いくらか削らねばなりません。その上で、
安心して使っていただくことを考えると、やはりHDDとなります」(原田氏)

 ではなぜXPなのか? 東芝の個人向けPCは全機種がWindows Vistaを採用しており、XP採用機はない。
ユーザー視点では別の意見があるとしても、東芝側のメッセージとして、「個人向けPCにはVistaが最適な
OS」というメッセージであったのは事実である。

 「Vistaで……という話があったのも事実です。しかし、このCPUで1GBのメモリーとなれば、XPしかない、
と考えました。もちろん、コストの問題もありますが」(原田氏)

 結論としては平凡ではある。だが、Netbookのコストとユーザビリティーを考えると、おのずと選択肢が限られ
るのだろう。ちなみに、NB100に関しては、今後も「Vistaをサポートする予定はない」(原田氏)という。

 NB100はワールドワイドでの販売を前提に企画された商品だ。そのため、日本国内向けの仕様と、海外
向けのものとでは異なる部分がある。天板のカラーバリエーションを複数用意する国もあるが、根本的な
「バランス」の点でも、大きく異なるものもある。

 たとえば海外モデルの場合、HDDの代わりにSSDを採用したり、OSにXPではなくUbuntuを採用するモデル
もある。しかし、日本では提供する予定はない。理由は、「日本で想定するユーザーにあわない」(荻野氏)
からだ。言い換えれば、前述のような「バランス」が、国によって異なる、ということである。

記事は>>3以降に続きます。
3依頼@台風0号φ ★:2008/10/11(土) 00:02:24 ID:???
>>2の続きです。
 ハードウエア以外に、日本市場向けの「バランス」として重視されたのが「サポート可能である」ということだ。

 「日本市場に提供するのであれば、ある程度きちんとサポートできる形でなければいけません。となると、
現状ではWindows以外を採用するのは難しい」(荻野氏)

 NB100は、既存のNetbookに比べて価格が高い。だがこれも、東芝として「サポートなどを勘案した価格」
ということになるようだ。

 逆に言えば、一般的なノートパソコンから大きく外れた仕様の採用は、日本市場では、逆にコスト割れする
可能性が高いと判断されたのだろう。

 現時点では、海外で提供されるであろうUbuntu向けのドライバー類やサポート情報も、「日本語化して提供
する予定はない」(原田氏)という。

 ちなみに天板のデザインについても、「海外向けを想定したもの。その中で、もっとも日本市場に合うだろう、
というものを選択した」(荻野氏)そうだ。

◆ハードでは厳しい差別化、「ユーティリティ」で東芝らしさを演出

 Netbookはコストパフォーマンス第一の製品だ。すべての仕様は、コストパフォーマンスの点から計算して
決められる。

 「dynabookでは行なっている、特別な堅牢設計や水に強くする設計なども盛り込んではいません。今の
ところ、これ以上薄く、小さくするための技術を盛り込むのはきびしい」(荻野氏)

 「モバイルなので『PCカードやExpressCardを』という話もあったのですが、コストを考えると搭載できない。
できるのは、USBなどの配置を工夫する、といったことくらい。もちろん、東芝内部の基準を満たしていま
すが」(原田氏)

 東芝では、dynabook SSシリーズのような「高付加価値モデル」は自社工場で生産している。しかし、
dynabook AXシリーズなど「価格重視モデル」は、海外のパートナー企業とともに設計・製造を行なう。いわゆる
ODM(Original Design Manufacturer)を利用しているわけだ。おそらくNB100は、後者の体制で製造されている
ものと思われる。

記事は>>4以降に続きます。
4依頼@台風0号φ ★:2008/10/11(土) 00:02:38 ID:???
>>3の続きです。
 他方で、差別化要因として検討された仕様もあった。それは、12型ワイドパネルの採用だ。生産量の関係で、
コストが安いためだが、「持ち歩くニーズが多いことを考えると、8.9型ワイドがいいだろう」という判断から、結局
他社のNetbook同様の8.9型ワイドに落ち着いた。

 8.9型ワイドの液晶パネルでは、視認性が問題になるが、「その点は、他社よりは気をつかったつもりです」
と荻野氏は自信を見せる。

 別にパネルのクオリティーを変えたわけではない。同社のノートで使われている解像度変換ユーティリティー
「SmoothView」を搭載して、任意に表示を拡大・縮小できるようにしている。

 これに限らず、「ソフトを満載にするのはコンセプト的に違うと思いますが、あったほうがよいユーティリティー
は搭載している」と原田氏は説明する。

 光学ドライブは当然搭載されていないが、「USBで外付けドライブをつなげば、簡単にリカバリーディスクが
作れるソフトも入れてある」(原田氏)。このあたりは、東芝のPCとしてのクオリティーを保つための工夫だろう。

 また、ちょっと変わった特徴としては、Windowsが動作していない時もUSBから携帯機器に給電が可能な「USB
給電機能」を備える、という点がある。「旅行時などに、PCを充電器代わりに使う方が増えている」(荻野氏)ためだ。

 バッテリー駆動時間重視のモバイルノートにはあまり見られない仕様だが、A4型ノートでは多い。この点から
も、Netbookが「持ち運び用ではあってもモバイルとは少し違う」というところが見えてくる。

 NB100が市場でどのように支持されるかは、東芝自身も非常に興味深く見守っている。「初心者向けと勘違い
されることが一番怖い」という荻野氏が話すように、まだまだ模索中の市場でもある。

 コスト重視で差別化が難しい中、国内大手メーカーはなにをすべきなのか。そして、それをユーザーはどの
ように受け止めるのか。NB100は今後の「PCの売り方」を計る、試金石となる可能性が高い。

▽筆者
西田 宗千佳(フリージャーナリスト)
▽ソース:ASCII.jp (2008/10/10 09:10)
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/ (1/3)
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/index-2.html (2/3)
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/index-3.html (3/3)
5名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:05:55 ID:36iNPoFX
現実から目を背け技術者の自己満足に終止する。
東芝ももう終わりだな。
6名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:09:05 ID:bFhie9Kt
vista入れなかっただけまし
7名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:10:03 ID:PQTb7GMJ
どう理屈こねても低性能高価格じゃ信者以外ついてこないよね
8名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:10:05 ID:+YcST6z2
未だにFIVA使ってる俺、終わったなw
9名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:11:45 ID:0YstCDjN
こんなどうでもいい物を出さずにリブレットの新型を出せ!
10名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:11:46 ID:wnbhU+sL
> 「Vistaで……という話があったのも事実です。しかし、このCPUで1GBのメモリーとなれば、XPしかない、
>と考えました。もちろん、コストの問題もありますが」(原田氏)

一方ウンコムはD4にVistaを載せて爆死した。
11名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:11:52 ID:otexBakQ
>>5
それでも国内他社に比べれば、現実を見てる方だ。
12名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:12:12 ID:4ljQxr64
libretto…
13名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:15:39 ID:KuCKW2Jw
http://ascii.jp/elem/000/000/177/177288/
SPOREで作ったクリーチャーかと思った
14名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:20:18 ID:7M3GrF87
いいからLinuxベースのネットブックだせよ。

Linuxはもちろん自分でインストールということで付属していないこと。

そのOSが対応できないハードウエアは実装しなければいいだけ。
WEBカメラなど不要。なんでそんなドライバーの為にWindowsにするんだよ?
15名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:23:13 ID:7M3GrF87
外付けのDVDではなくCD−ROMドライブを付属させてHDD無し(別売り)
にしてくれよ。

KNOPIXでも動かすからよけーなものなどイラネー。
HDDつけるならエクスプレスカードソケットでも実装しろ。
シリアルATAのコネクタを実装しろ。それだけでいい。
16名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:28:50 ID:0YstCDjN
>>14
海外版はUbuntuで出るみたいだからそっち買えばいいじゃん。
個人輸入とか超簡単だろ。
17名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:40:53 ID:aBCqw8Xd
dynabookのGシリーズの無骨さが好きだったな。
男のアソビツールって感じのちょいダサデザインが。
白いibookのパクリみたいなの出してからPCには興味ないわ
18名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 00:51:21 ID:whZJVVIz
ターゲットは中上級者っていうけど、中上級者ならこれは選ばないだろ・・・
どうみても海外メーカーのNetbookの方が良い
唯一優れてると思われる付属ソフトも中上級者は絶対使わん
19名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 02:28:10 ID:8Ke84BWh
 中上級者は改造前提なんだからもっとベーシックなものを安く作れよw
20名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 02:44:09 ID:GZ9D1mIL
玄人が買わない玄人志向の製品みたいなもんだな
21名刺は切らしておりまして:2008/10/11(土) 08:18:22 ID:xAsLv1Dz
中上級者はこうじゃなきゃ買わないよ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1010/sotec31.jpg

>> サービス用のパネルをはずすと、ネットブックとは思えないほど、内部にアクセスできる

つーわけで、メモリもHDDも替え放題。下手したら無線LANだって変更出来そう。

元記事はこれな。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1010/sotec.htm
22名刺は切らしておりまして
外回りの営業マン向けじゃね?
大口の顧客から要望があったとか、三井系企業に一斉採用させるとか。
ほほえみくんみたいなカスタマイズ品も出るかもしれない。