愛知県産業技術研究所は7日、蒲郡特産のミカンの枝葉から抽出した色素を使って綿布を染色
する技術を開発したと発表した。色素を粉末状にすることで、水に溶かして効率よく染めることが
できる。ミカンの風合いを生かした天然の黄色に染まり、着用するとリラックス効果などが見込める
という。
色素の原料は毎年2―3月に刈り込まれるミカンの枝葉。県によると蒲郡地域で刈られるミカンの
枝葉は年間640トンで、現在は堆肥(たいひ)などに使われている。
同研究所三河繊維技術センターは枝葉を煮出した液体を高温で乾燥させ、色素のみを取り出す
技術を開発。粉末状にすることで長期保存を可能にした。色素を水に溶かし綿布を浸すとミカン風の
黄色に仕上がるという。天然の染料は色彩に乏しいとされるが、ミカン色素にチタンを加えるとオレンジ
色が、アルミでは黄色が強くなるという。
▽ソース:日経 (2008/10/08)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081007c3d0702307.html