【流通】イオン:閉鎖店舗60程度に、従来計画の5割増…東北や西日本の「ジャスコ」「サティ」が対象 [08/10/07]
■核・基幹が無くなると…《商店街は通路になってしまう》
《静岡駅前商店街はショッピングモール》…買物客がぐるぐると街の中を歩き回っている
▼06/03/31 西武百貨店静岡店が35年の歴史に幕を閉じた
それに伴い静岡駅前の紺屋町名店街は人通りが減った。『商店街が通路になってしまった』と表現された。
▼07/03/12 西武跡地に静岡PARCO オープン
『1日 5万人来場。店が考えた年齢層よりも幅が広かった。』
CMやポスターでのイメージキャンペーン。地元から一般淑女3人をオーディション。富士山をバックに白い衣装。
オープン直後は「オシャレ過ぎて静岡の客は付いていけないのではないか」と、地元商店街は心配したほど。
しかし『9ヵ月(07年3〜12月)で500万人来場』。
◆「まぁ…、色々言われましたけど。オープンしてしばらくはいいけれども、どっかで失速するのではないかと。
しかしお陰様で店の業績予想は想定を上回ります」 by 静岡PARCO 次長
▼07/10/06 半年後、紺屋町名店街のライバル「けやき通り」に、SHIZUOKA 109 オープン
小学生の孫と一緒に50〜60代の客も。その客層向けに、おとなしめの普通の商品も。
◆「それぞれのエリアがジェネレーション別に世代別に楽しめるよう、上手く構成できたら良い。
(PARCOのある紺屋町は)基本的にはライバル。
それぞれのエリアが切磋琢磨をどうするかという結果が、街を高揚させるし、それがお客様の期待と人気とにイコールしていく。
『静岡の駅前商店街はショッピングモール。買物客がぐるぐると街の中を歩き回っている』」 by 総支配人
▼PARCO効果「《買物意欲のある客》の呼び込み」で、特に売上を伸ばした店がある。玩具屋、ブティック店など。
…『PARCOの客層に近く(=需要が重なる)、しかもPARCOに出店していないジャンル(=すき間)』
>>79 ▼次の課題が突き付けられている…『新しい動線(店の前を歩く買物意欲のある人)を、いかに自分の店に引き込むか?』
西武撤退でどん底を味わった。PARCO進出で全て問題が解決したわけではない。
「核になる大型店がないから」と言われたが、もう人のせいにはできない。
◆「PARCOにないお店を配置すれば良いという問題ではない。
需要が重なってくる所、すき間とか、『微妙な事で』お客さんは足を運んでくれたり、くれなかったりする。
お客さんをつかまえ、手放さないノウハウを『磨いていく方法』を早く身に付けるしかない」 by 静岡紺屋町名店街
■『経営の工夫だとかそういう事は、既存の商店街に比べて大手SCはかなりやっている。本来、商店街は大手SC以上の経営努力をしないといけないのだ。』
大手SCは専門店がそれぞれ個性や強みを発揮して、《個性が客の選択肢の幅を広げる》。
>>80 【商店街の疲弊は巨大SCのせいではない…大量生産品をただ売る既存のやり方では、商店街は《消費者の心を捉える》ことはできない…一店逸品制度】
■富士市の例
▼人口一人当りの大型店売り場面積(2002年)
県平均…0.54u
富士市…0.46u
→富士市には巨大SCはなく、富士市では大きい西友を入れても県平均には及ばない。
『それなのに商店街は疲弊していた。そう、商店街の疲弊は巨大SCのせいではなかったのだ。』
▼満を持して登場…SCタイプのイオン。食品売り場は24時間営業、家電量販店もある
→『コンビニすら既存のままの経営だと危うい。』既にコンビニは全国で次の段階の経営に入っていて、工夫し始めている。
▼富士市に激震が走った…富士駅前の顔「ショッピングセンター・パピー PAPI」の閉店
→『ただ大量生産のモノを売るだけでは、スーパーやコンビニですら生き残れない時代。』
◆『大量生産品は商店街自らが作ったモノではなく、そこには《消費者とのつながりが無い》。(←よく商店街が大型店を批判する際に口にする言葉)
大量生産品をただ売る既存のやり方では、《消費者の心を捉える》ことはできない』
by 静岡紺屋町名店街 一店逸品制度を始めた際に
■人の流れの変化
もともと商店街というのは、駅と港を結ぶ道とか、人が沢山通る所に店ができ、店が店を呼びできた。つまり人がいるから商店街ができた。
それが『自動車の普及で人の流れ・動線が変わった。これが地方都市の商店街が廃れた最大要因。』外国人や大規模商業施設などは関係ない。
『地方在住者の自動車保有台数が成人1人当り1台の割合になり、行動パターンが激変。』
逆に、大規模商業施設は自動車の普及に対応した成功例。また、外資は資金調達をしてくれるため再開発が進みやすい。
商店街活性は、一度人の流れがなくなった所に、新たに人の動線を作る作業。資本調達ができる不動産会社主体で行う。
失敗した商店街の店主が知恵を絞ったところで、まず殆どの場合は不可能。
■『経営の工夫だとかそういう事は、既存の商店街に比べて大手SCはかなりやっている。本来、商店街は大手SC以上の経営努力をしないといけないのだ。』
大手SCは専門店がそれぞれ個性や強みを発揮して、《個性が客の選択肢の幅を広げる》。
>>81 109オープンが街全体の活性化に…
■静岡駅商店街の《高い回遊性》
…『街全体が非常に歩きやすい→それは人の流れ、つまり動線を作り、そして資本を呼び込む。』
『不動産会社主体で再開発。広域に来てもらうに商業ビル毎にターゲットを限定。《同質化》せず、ここにしかないものを提供。各々が動線の核となる』
▼けやき通り『500m以内』に、
松坂屋、丸井、SHIZUOKA 109、新静岡センター(しずてつストア)、アニメイト(109内にはボークスも)、
公共交通機関の静鉄バスターミナルと静岡鉄道。
▼大通りを渡り紺屋町名店街には、2007年3月に東京から進出したパルコ、静岡伊勢丹、各書店(谷島屋、江崎書店、戸田書店)、無印良品、ドンキホーテ、映画館、メロンブックス。
▼駅南には、目の前に静岡科学館「る・く・る」。
■『自動車普及で人の流れ・動線が変わり、日本各地の商店街は荒廃した』が、静岡は不動産会社や行政などと協力し「エキパ」を作り的確に対応
▼自家用車の人は、『国道1号から直接入れる巨大なJR静岡駅北口地下駐車場「エキパ」』。
また商店街と各駐車場が協力し《駐車場サービス券の共通化》をし、どこの駐車場でも良くした。
市内からの公共交通機関利用者は、けやき通りそばに静鉄バスターミナルや静岡鉄道がある。
市外からのJR利用者は、JR静岡駅北口からの地下道が便利。
■ファッションの多様化が人を集め、さらなる街の活性化に繋がる
SHIZUOKA109には、渋谷109にはない『ゴシック・ロリータ・パンクファッション』もある。
109側が、こういうファッション性が静岡の地域性に合うと判断。
10〜20代女性の静岡ファッション「見られているとかはあんまり気にせず、また似合う似合わないとかではなくて、自分が好きな服を堂々と着るのが好き」
◆「静岡は、私から見ればファッションの街。駅前商店街が日本全国の中で、これだけ活きている街というものもそうはない。
『広域に来てもらうには、ターゲットを限定した方が良い。ここにしかないものをミキシング。要するに、《同質化》は良くない。』
我々には109ブランドがある。ここを中心に輪を磨いていきたい」
by SHIZUOKA109総支配人
>>82 ■2007/10/06 SHIZUOKA109オープン…3連休の出足12万人
オープン前に1500人の行列。10月6〜8日3連休の売上…2億3000万円 →『予想の6割増 3連休の出足は12万人』
同社のネット通販で静岡県が全国五指に入り好調 →FIVE−J地下1階に2006年3月出店した109DREAMSの売上が予想の2割増と好調 →本格進出へ。
109ブランドを中心に地下1階 地上5階に71店舗。35店舗が県内初出店。
セクシー、クール、ワイルドをテーマのメンズブランド「109MEN'S」、ホビー・フィギュアの「ボークスショールーム」「天使のすみか」も出店。
◆「SHIZUOKA 109」 テナント一覧/東急モールズデベロップメント
http://www.tokyu-tmd.co.jp/press/tmd/backnumber/tmd_4sc070918_02.html 【流通】「SHIZUOKA109」オープン…若者の心つかむ 周辺も期待−静岡市 [07/10/07]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1191750149/ ■もともと商店街というのは、駅と港を結ぶ道とか、人が沢山通る所に店ができ、店が店を呼びできた。つまり人がいるから商店街ができた。
それが『自動車の普及で人の流れ・動線が変わった。これが地方都市の商店街が廃れた最大要因。』外国人や大規模商業施設などは関係ない。
『地方在住者の自動車保有台数が成人1人当り1台の割合になり、行動パターンが激変。』
逆に、大規模商業施設は自動車の普及に対応した成功例。また、外資は資金調達をしてくれるため再開発が進みやすい。
商店街活性は、一度人の流れがなくなった所に、新たに人の動線を作る作業。資本調達ができる不動産会社主体で行う。
失敗した商店街の店主が知恵を絞ったところで、まず殆どの場合は不可能。