【インタビュー】Windows VistaにとってXPはライバルか?-マイクロソフト グローバルマーケティング担当Brad Brooks氏[08/10/06]
CEATEC JAPAN 2008の基調講演で、コンシューマー市場向けの取り組みを強化すると発表したマイクロ
ソフト。Windowsの新たなブランドコンセプトとして「Windows Life Without walls 壁のない世界へ」を掲げた。
壁のない世界の具体策はなにか。日本におけるWindows VistaやWindows Media Centerの現状をどう見て
いるのか。コンシューマ向けWindowsのグローバルマーケティングを担当する、コーポレートバイスプレジデント
のブラッドブルックス氏に話を聞いた。
−Windows Vistaの目玉の1つとしてWindows Media Centerを位置づけられています。日本において、Windows
Media Centerの現状をどう見ていますか。−
私は(現在のWindows Media Centerの前身となる)Windows XP Media Center Editoin(MCE)を立ち上げる
ため、2002年にマイクロソフトに入社し、約6年になります。その後、世界で最初にMCE※を日本に持ってきま
した。日本におけるテレビ環境は、重要なマーケットになると着目したからです。先端的なテレビの使われ方
をしており、デジタルテレビのマーケットが進化しています。
これまで、Windows Media Centerに開発の投資をしてきました。今年6月までの投資が、今回発表したサービス
につながっています。日本のマーケットは、これから日本以外のマーケットでどのような形で展開していくかを
図るための試金石になるのです。
デジタルTV、そしてPCとの統合を日本でぜひとも成功させ、ほかのマーケットでも追従していくという形をまず
作らないとならないということです。
※世界に先駆けて日本に投入されたのは、Windows XP Media Center Edition 2005(MCE2005)
-現状では、OSに標準搭載しながらも、Windows Media Centerはまだ浸透していないように思います。日本の
PCメーカーはTVやレコーダーなどの家電製品を出しているメーカーが多く、独自にテレビ機能を開発している
ところにも起因しているのではないでしょうか。−
確かにWindows Media Centerは十分な認知を獲得できていないかもしれません。しかし、いくつかの取り組み
で回復できると思っています。たとえばウィンドウズデジタルライフスタイル コンソーシアム(WDLC)という団体を
介して伝えていくということです。
独自に開発をしているメーカーも多くありますが、(地上デジタル放送対応に関して)今までわれわれから提供
できる機能がなかったからです。今年の 6月以降はわれわれのほうでサポートシステムを開発できたので、今後
はPCメーカーあるいはテレビを開発しているメーカーは高価な開発費をかけずに済みます。これからは変わって
くるでしょう。
−今回、スカパー!との連携サービスを発表しました。米国における独自サービスの現状やワールドワイドでの
ビジネス展開は?−
米国でも同様のビジネスフィールドはたくさんあります。しかし、コンテンツは国固有の文化です。そのまま日本
に移してうまくいくかどうか、しっかりと検討する必要があります。(坂本純子:編集部)
▽ソース:CNET Japan (2008/10/06)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20381461,00.htm (1/2)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20381461-2,00.htm (2/2)
記事は
>>2以降に続きます。
>>1の続きです。
◆Windows VistaにとってWindows XPはライバルなのか
−基調講演で公開したビデオのように、Windows Vistaに対して、まだ日本では保守的な人が多いようです。−
それは、日本特有の現象ではありません。米国やほかのマーケットでも現状を変えたくないという人はいます。
しかし、それをいかに破っていくか──。唯一の方法は、マーケティングに必要な資金を投じることだと考え
ます。オンライン、広告、さまざまなリテールに関する取り組みで訴求していくと。リテールのトレーニングを再
構築し、Windows Vistaについての知識をリテールのレベルから立て直す。そういう取り組みが必要です。Windows Vistaを知っていただくと言うことに尽きると思っています。
−ユーザーがWindows Vistaに移行しない要因の1つは、Windows XPは安価にOEM提供されていることでは
ないでしょうか。たとえば日本では、EeePCなどネットブックが100円で買えるという現状があります。−
私がマイクロソフトに入社した理由は、Windowsの人口を増やすことです。Windows XP、Windows Vista、
それより前の世代のOSでも、Windowsを使っていただければハッピー。そこはとてもシンプルです。
そして価格だけで買うか買わないかを決めるものではありません。サーチ機能、写真などの編集機能、高品質
のグラフィックス。魅力的な機能を搭載されていることなどを店頭で知ってもらい、「そういう機能がほしい」という
明確な理由があって買っていただける。われわれマーケティングの仕事は、マイクロソフトの持っているメッセージ
を多くの人に浸透させていくかなのです。
また、Windows XPとWindows Vistaにはセキュリティ性の違い、DirectX 10など非常に大きな機能の差があり
ます。Windows Vistaでないと手に入らないWindows Media Centerの機能もあります。訴求できるところはある
ので、より価値を深く理解してもらうために何ができるかということでしょう。
−Windows XP、Windows Vistaを共存させてユーザーの選択を尊重し、Windows 7という流れへもっていく考え
ですね。−
そのとおりです。
◆Windows Liveはどう変化していくのか
−Windows LiveにはSkyDrive、メッセンジャー、Windows Liveメール、フォトギャラリーなどサービスが多数あり、
OS搭載ツールよりも高機能なものも出ているように思います。その狙いは?−
Windows Vistaよりも機能が高いと思ってもらえたら、われわれの意図した戦略どおりにいっているということ
です。よりWindows Vistaの使い勝手をよくする。それがライブツールを開発した理由です。
次世代のWindows Liveを今年リリースしますが、さらに進化させていくことを狙っています。Windows OS+
Windows Liveによって、いままで得られなかった機能を使いこなしてもらうことを狙っているのです。
記事は
>>3以降に続きます。
>>2の続きです。
−現状は、ソフトウェア+ウェブサービスという形態です。ローカルPCの能力に依存するところもありますね。−
Windows Vistaは新しいハードウェアの能力を引き出すためにつくられたOSです。グラフィックスやメモリ、
マルチプロセッサを搭載したハイエンドなマシンであればあるほど、Windows VistaというOSは開花します。
ただ、そのためにPCの買い換えを狙ったということではありません。
−今後もソフトウェア+ウェブサービスという形を続けるのですか。1人1台以上のPCを持つ人が増えている
いま、プラットフォームに依存せずにサービスを利用したい人もいるのでは。−
われわれのプラットフォームの投資対象は4つに分けられます。Windows Vistaを中心としたWindows、ブラウザ、
Windows Mobile、Windows Liveといったサービスの領域です。
Windowsプラットフォームにこれらの4つがあり、これらのベスト・イン・クラス──最上級のものを集めることで、
次のベスト・イン・クラスを目指せるわけです。それが今回提唱している壁のない世界(Windows Life Without
Walls)につながっているのです。
−質問を変えましょう。たとえば、私は複数のPCを持っているので、Windowsメッセンジャーのアプリケーション
をそれぞれのPCや携帯電話にインストールして使っています。複数のデバイスにインストールしなくても同じよう
に使える──となれば便利だと思うのですが。−
まさしくそういう環境を目指しています。今の段階では、ソフトウェアとデータを一緒にし、それをPCや別の端末
へと自在に動かすことはできません。しかし、われわれがつくろうとしている世界は、あなたが考えているような
世界です。1つのPCからデバイスやあなたと一緒に動いてくれる世界をつくろうとしているのです。
次世代のWindows Mobile、Windows Liveサービス、Windows 7といったもので、それを明確に示していこうとしています。
記事は
>>4以降に続きます。
>>3の続きです。
◆スマートフォン市場にはチャンスがある
−日本のスマートフォンとしては、まもなく発売されるHTCのTouch Diamond(Windows Mobile搭載)が注目されて
います。一方で、HTCはWindowsモバイルだけでなく、Googleの「Android」OSを搭載するスマートフォンも出します
ね。Windows MobileにとってAndroidはどういう存在でしょう。−
確かに競争が激しい分野です。しかし、ソフトウェア、デバイスメーカー、ネットワークの通信事業者がさらに
参入している現状は、お客様にとっては選択が広がっているということでしょう。
ソフトウェアの開発コストも下がり、いろいろな携帯端末が登場するということは、オペレータ側にもチャンスが
生まれているわけで、競争としてはおもしろい市場になっていると思います。
−競争としてはおもしろい──言葉に余裕を感じますね。−
チャンスだと思っています。
−「壁のない世界」の施策の1つとして携帯デバイスとPCとの連携がありますが、今後の展開についてお聞かせ
ください。−
これから数カ月のうちに、さらにエンド・ツー・エンドの体験ができることをご案内すると思います。今の取り組み
は、長い旅の第1ステップです。さらにデバイスとソフトウェアを進化させていくことになります。
直近としては、新しいサービスWindows Liveが来年に出ますし、Windows 7のプリベータバージョンを今月末に
出す予定です。いま申し上げている「壁がなくなる」ということが、今後、もっと形をもって登場してくると思います。
さらなる新サービスやPCとサービスの融合が生まれてくるでしょう。(坂本純子:編集部)
▽ソース:CNET Japan (2008/10/06)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20381461,00.htm (1/2)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20381461-2,00.htm (2/2)
円高株安でそれどころじゃない。
6 :
名刺は切らしておりまして:2008/10/07(火) 02:25:30 ID:DlZf+mFX
Windows 7はXPダウングレード権付けないと企業は導入しない気がする
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/10/07(火) 02:33:07 ID:dJ+9DwB1
>>6 > Windows 7はXPダウングレード権付けないと企業は導入しない気がする
Windows7には、Vistaへのダウングレード権がが付くだけです
VISTAは重武装している
例えるならばアーマードバルキリー
XPなどゼントラーディの攻撃の前にひとたまりもないくせに
9 :
名刺は切らしておりまして:2008/10/07(火) 02:37:33 ID:L4RiHq+P
さすが、引き算知らないアメ公らしいステータス!
ゴテゴテ足し算思考。
補強→タイヤ太く→ハイパワーの無限ループだった
40年前のアメ車と何も変わってません。
> Windows Vistaを知っていただくと言うことに尽きると
よけい敬遠されます。
ヨーロピアン小型スポーツのような、きびきび動く軽量OSが主たるニーズです。
>>9 車の思想を持ち込むなキモイ
ちなみにアメ車の思想は間違ってないからタイムでてるようだがな
>ユーザーがWindows Vistaに移行しない要因の1つは、
>Windows XPは安価にOEM提供されていることではないでしょうか。
移行しない理由はそこじゃないと思う
Vista使ってるやつは情報弱者
> Windows Vistaを知っていただくと言うことに尽きると思っています。
まだこんな事を言ってるの…マーケティング担当じゃ仕方ないか
64ビットだけ出していれば、これほど評判が悪くならなかったと思う
差別化を図れなかったため自滅しちゃった感があるな
あらかたの既存のアプリはエミュであらかた正常に動くし
その辺ちゃんと事前に説明していれば叩かれることもなかっただろうて
古いプログラムは仮想PCを立ち上げて使うことを推奨していけばいいものを
仮想化を条件にxpライセンスを無償で許可するか、xpの簡易エディッションを提供するぐらいの頭は回らなかったんだろうかね・・
大半はユーザはOEM利用なのに、ライセンスを購入してくださいなんて、お高くとまっているから
ヴァーチャルボックスの認知も悲惨だしな・・
新品買ってOSだけダウングレードとかw
得なのか損なのかw
>−Windows XP、Windows Vistaを共存させてユーザーの選択を尊重し、Windows 7という流れへもっていく考え
>ですね。−
>
> そのとおりです。
Windows XP、Windows Vista、Windows 7の三つ巴の争いになるわけですね。わかります。