ところどころ少々省略しました。ソース全文は産經
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081006/biz0810061121000-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081006/biz0810061121000-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081006/biz0810061121000-n3.htm スイーツブームで影を潜めていたフルーツヨーグルトだが、ここにきて復権の兆しが
みえはじめている。牽引(けんいん)役は、乳脂肪分を除去した「脂肪ゼロ」の商品群。
メーカー各社は、脂肪分を抜くと食感や味わいが損なわれるという課題に果敢に挑み、
相次いで“おいしいのに脂肪ゼロ”を標榜する商品を投入した。
■市場規模20.8%増
ヨーグルト市場では、2000年から02年にかけ特定保健用食品の認証を取得した
商品が各社から相次いで発売された。整腸作用や美肌効果が期待できるとあって、
たちまち注目が集まり、ブームを巻き起こす。
しかし、その後の高級スイーツの人気や、コンビニ各社によるデザートの品ぞろえ強化に
押され、嗜好性の高いフルーツヨーグルトを中心に売り上げが減少。
ただ、健康志向を追い風に、フルーツヨーグルトの中でも、脂肪分や糖分を抑えた
ヘルシータイプは成長を続けている。07年度は市場規模も前年比20.8%増の
93億円と大きく拡大した。
「さらに余計な脂肪を抜くことで付加価値を高めることができる」
低脂肪ヨーグルトを販売するメーカー各社は、脂肪ゼロのヨーグルト開発を急いだ。
とはいうものの、脂肪はタンパク質の間に空間を作るクッションの役割を果たすことで、
ヨーグルトのなめらかな舌触りや食感を作り出す重要な存在。脂肪を取り除くと食感が
水っぽくなったり、コクのない味わいになるといった課題があったという。
各社とも、脂肪の代わりにクッションの役を果たすゼラチンやスターチ、特殊な乳原料
などを配合することで、無脂肪ながら食感を維持した商品の開発にこぎつけた。
■20〜30代女性に照準
森永乳業は9月に「脂肪0%ヨーグルト」を発売し市場に参入した。リンゴと
ブルーベリーの2種類の味に、それぞれの果肉を豊富に使用。ブルーベリー味には
ナタデココも加え、100グラム当たりのカロリーを、無糖のプレーンヨーグルトに
比べて10キロカロリー程度低く抑えながら、フルーツの甘みと果肉やナタデココで、
食べ応えのある商品に仕上げた。
ターゲットを20、30代の女性に設定、商品パッケージにもこだわった。
にもかかわらず、同社は「あえて“脂肪ゼロ”を強く訴求しなかった」と明かす。
主戦場と位置づけるコンビニエンスストアでは、ケーキやゼリーなどのスイーツとの
勝負を迫られる。「脂肪ゼロよりも、おいしそうと感じて手に取ってもらう」
(リテール事業部デザート・ヨーグルトマーケティンググループの佐藤俊平氏)ことが
重要と判断したためだ。
1998年から脂肪ゼロのヨーグルトを発売していた日本ルナも、07年に
フルーツタイプを発売。以来、イチゴやリンゴ、ブルーベリーなど商品を拡充してきた。
同社の8月の脂肪ゼロ商品の出荷額は前年同月のほぼ2倍に当たる2億7000万円と
好調だ。
市場拡大を受けて、ダイエー碑文谷店(東京都目黒区)が専門の売り場を設置した。
流通も注目しはじめている。
-以上です-