東京・有明の東京ビッグサイトでは、国際福祉機器展が開かれており、たくさんの人でにぎわい、
関心の高さを物語っている。
世界のあらゆる福祉機器が展示されている第35回国際福祉機器展。
座ったまま、階段を登れる機械や、頭の動きと連動して動く車いすまで、さまざまな最先端マシン
が展示されている。
中でも注目を集めていたのが、安全器具メーカーが開発した着るエアバッグ。
高齢者を転倒事故から守るために開発されたという。
実は、こうした背景にあるのが高齢者の転倒事故の多発。
厚生労働省によると、2007年に交通事故で死亡した65歳以上の高齢者は4,050人。
一方、転倒・転落による死亡は、5,442人と交通事故よりも多い。
巣鴨の人は「転びましたよ。ついこの前、階段で、足を上げているつもりでも上がっていない」、
「(転倒は)気をつけなきゃなんないよ、年だから。(段差が)1cmぐらいの所だって転んじゃうから
ね」などと話した。
特に多いのが家の中での転倒で、以外にも階段より敷居につまずいたり、新聞で滑って転倒す
ることが多いという。
株式会社プロップの内田光也社長は「高齢者が転倒したら再起できないというのは、言われてい
る。そういうものを何とか軽減できれば」と話した。
さらに最新グッズには、転倒防止オムツまで登場した。
花王サニタリー事業グループの青山佳樹氏は「オムツの上げ下げの作業をしやすくして、転倒の
リスクを回避していただくことに貢献できるような物をと」と話した。
実は、転倒の原因で多いのが、オムツをはいたり脱いだりするとき。
この転倒防止オムツは、ふらつかずにはいたりできるよう、部分部分のゴムの強弱を変えている
という。
この転倒予防オムツ、一般的な大人用オムツに比べて、ゴムが伸びやすく、スムーズにはけると
いう。
65歳以上の高齢者が2,800万人を超えた日本。
今後、こうした商品の開発はますます増えるとみられる。
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ソース:フジニュースネットワーク
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00141249.html 動画:
http://www.fnn-news.com/news/video/wmv_300.html?file=sn2008092507_hd_300