ジャスダック上場の機械メーカー、プロデュース(新潟県長岡市、中井裕正社長)は26日、
新潟地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約74億円。同社は循環取引で売上
金を水増ししたとして金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で証券取引
等監視委員会の強制調査を受けている。
同社によると証券監視委の調査着手以降、信用不安が広がり、9月末の借入金返済のめ
どが立たなくなったという。事業は継続され、今後支援会社を募る。関連会社を含む従業員
約330人の雇用も確保される見通し。
中井社長は長岡市で記者会見し「株主、取引先に多大な迷惑をかけた」と陳謝する一方、
不正行為については「まったく知りませんでした」と述べ、発覚後に解任した佐藤英児前社長
と井上義則前専務が主導したとの認識を示した。
(会社概要:帝国データバンク)
プロデュースは、1992年(平成4年)6月に設立された電子部品製造装置、半導体製造装置、
産業機械などの設計・製造業者。近年は特に三次元立体塗布の技術を活用した装置の開
発・製造(3Dアプリケーション事業)に注力。同部門の国内向け需要が堅調に推移したこと
で、2003年6月期に約10億円であった年売上高は2008年6月期には約163億6600万円にま
で伸長(会社公表による)。2005年にジャスダック上場を果たし、本社のほか、東京、埼玉、
愛知、長野、秋田などに事業所を展開していた。
こうしたなか、9月18日に証券取引等監視委員会から架空循環取引を繰り返し、売り上げを
水増ししていたとして、金融商品取引法(虚偽有価証券報告書提出罪)違反等の疑いで強
制捜査を受け、信用が著しく低下。このため、9月22日開催の臨時取締役会で佐藤英児前
社長を解任することを決議、中井氏を新社長に選任、新体制で事態解明と立て直しを目指
していたが、9月30日の借入金返済が困難となり、今回の措置となった。
ソース:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080927k0000m020085000c.html ・ニュースリリース(プロデュースHP)
http://www.k-produce.co.jp/pdf_ir/080926_final.pdf ・関連スレ
【機械】循環取引:新潟の機械メーカー「プロデュース」、粉飾か・監視委が強制調査…刑事告発を視野に [08/09/20]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1221865180/