創業100周年を迎えたブラザー工業は、中長期ビジョン「Global Vision21」
(最終年度は2013年3月期)の第3フェーズで主力製品となる家庭向け複合
機「マイミーオ」とビジネス向け複合機「ジャスティオ」の10機種を10月から一挙
に発売する。「マイミーオ」は製品群を一新し、リビング設置が増えていることか
ら写真印刷を高画質化した。「ジャスティオ」では、A4カラー機にこだわってきた
同社で初めてA3カラー機を投入した。筐体を世界最小化して低価格を売りに
「スモールオフィス市場」でシェアアップを狙う。
家庭(ホーム)向けカラー複合機「マイミーオ」は、シリーズ初搭載のタッチパ
ネル液晶モデル2機種を含む8機種を投入した。全機種で液滴を高速化しつ
つ着弾性能を上げた新プリントエンジンを搭載。従来機のコンパクトさを継承
しながらも、より高画質な写真プリントと印字を可能にした。
販売子会社であるブラザー販売の片山俊介社長によると「『マイミーオ』は
53%がリビングに設置されている」そうだ。そのことに配慮して筐体を小型化し
たり、写真プリントの画質を上げた。新機種では携帯電話から赤外線機能を
使って写真プリントができるなど「家族みんなで使える『リビング複合機』をコン
セプト」にして家電量販店などを通じ拡販する。片山社長は「ファックス複合
機市場で国内シェア80%を狙う」と強気の姿勢だ。
前機種から自社開発したSOHOや店舗・事務所向けのカラー複合機は、
インクジェット複合機2機種を発売する。同社で初めてA3カラー機を投入。
片山社長は「A3ライト用途(デスクトップや小規模空間)のユーザーが多くい
ることが分かり、A3機の開発に踏み切った」と語る。
キヤノンやセイコーエプソンなどのA3機を導入することが難しい「スモールオフィ
ス市場」へ省スペースを売りに浸透を図る。「ジャスティオ」のA3カラー機は、米
国で先行発売中。「評判が良く、多店舗展開する小売店などに受け入れら
れている」(片山社長)という。
※週刊BCN 2008年9月22日付 Vol.1252より転載
ソース:朝日新聞
http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN200809240003.html ・ニュースリリース(ブラザー工業HP)
http://www.brother.co.jp/news/2008/mfc670cd/index.htm ※依頼ありました:49-153