かつて伊勢本街道の宿場町だった曽爾村山粕の住民らが、民家に「広島屋」「木綿屋」など
実在した宿屋などの屋号表札を掲げ、学生の合宿を招くなど地域おこし運動を進めている。
同地域出身で、運動に携わっている阿片(あがた)康弘さん(60)は「住民が自信と誇り、
希望を持つことができる村づくりをしたい」。今後、曽爾の新たな観光スポットとして注目を集めそうだ。
阿片さんによると、山粕宿は150年ほど前まで伊勢参りの宿場として栄えていたが、今は過疎化に悩んでいる。
阿片さんは平成17年に「山粕再生のシナリオ」を作成して当時の村長に提出。これを受けて村の観光パンフレットで
紹介されたり、案内板が立てられた。平成18年には県宇陀土木事務所に要請して、国道369号沿いに「ようこそ山粕宿へ」と記した看板を掲示した。
昨年は伊勢参り体験で訪れた奈良大学の学生らと交流会を開いたり、実在した山粕の宿屋や
商家の屋号の表札制作を奈良女子大学書道部に依頼した。
今月13―15日には、看板制作を手掛けた奈良女子大学書道部が合宿のために山粕を訪れ、
地域挙げて歓迎。住民から山粕の昔の様子についての話を聞いたり、児童減少で廃止された
旧児童館で書道を練習した。このほか昨年から県職員グループによる山粕宿ギター演奏会を実施。
今月21日午後2時からも旧児童館で開催する(入場無料)。
山粕を訪れた学生らは宿場町の雰囲気を満喫した様子で、阿片さんは「今後は里全体を
民俗資料館のようにして、昔の農耕具や日用品などを一戸一品ずつ展示していければ。
土産品の開発も目指したい」と意気込んでいる。
ギター演奏会の問い合わせは、阿片さん、電話(記者★略)
▽画像:
昔の山粕の様子について住民から話を聞く奈良女子大学書道部の
学生ら=13日、曽爾村山粕(阿片康弘さん提供写真)
http://www.nara-np.co.jp/n_soc/080919/p080919d.jpg ▽ソース:2008.9.19 奈良新聞
http://www.nara-np.co.jp/n_soc/080919/soc080919e.shtml ▽関連:
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