スペインの建設会社フェロビアル(FER.MC: 株価, 企業情報, レポート)傘下の英空港運営会社BAAは17日、
ロンドン近郊のガトウィック空港を売却する方針を発表した。
英競争委員会は、寡占により生じる問題を理由に、BAAがロンドン地域に保有するヒースロー、
ガトウィック、スタンステッドの3空港のうち2空港を売却すべきとの裁定を伝えていた。
しかし、BAAは17日、保有する残りの6空港については、維持する方向で競争委員会と争う構えであることも明らかにした。
BAAのコリン・マシューズ最高経営責任者(CEO)は、トロントで記者団に対し「ただちにガトウィック空港の売却プロセスに入ることを決定した」と述べた。
ガトウィック空港は欧州で最も繁忙な空港の一つで、売却額は20─30億英ポンド(35億7000万─53億5000万ドル)にのぼる可能性がある。
英ヴァージン・グループ[VA.UL]は17日、コンソーシアムを通じて同空港買収をすることに関心を示した。ドイツの企業も入札を検討している。
[ロンドン/トロント 17日 ロイター]
▽ソース:ロイター
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK826201720080917