東京都の石原慎太郎知事は18日、京浜3港(東京港、横浜港、川崎港)の入港料の
2009年4月の一元化について「(従来の港湾管理体制では)変化の激しい国際競争に負けてしまう」と、
一体運営による合理化を通じ、京浜3港の国際競争力を高める考えを示した。
都と両市は09年度中に、一体運営を加速するための工程表も策定する方針だ。
石原知事と中田宏横浜市長、阿部孝夫川崎市長は、一体運営の工程表「京浜港共同ビジョン」の策定のため、
ビジョンの内容を議論する官民連携組織「京浜港広域連携推進会議」を11月に立ち上げることも合意した。
約500の荷主会社に対する3首長のトップセールスも来年2月に行う。
中田市長は「国が無策なので、港を大事に考える都市で連携する」と、首都圏の自治体主導で
東京湾を経営する考えを強調した。
阿部市長は「(現在の京浜3港は)陸揚げ後の陸上の物流が合理的でない。海上輸送が進めば
温暖化ガスの削減効果も見込める」と、臨海部の交通・環境対策にもつながると指摘した。
ソース
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080918c3b1805318.html